パーペチュアルカレンダーの次は,アニュアルカレンダー 5396G。
このころの手持ちは200万円しない時計しか買っておらず,気にはいっているが時計に300万出すのか,と結構迷っていた記憶がある。
ただこのスタイルがとにかく私の理想とも言える形だったので,結局買ってしまった。1年以上買うか迷っていたが,それだけ気に入っている。
ドーフィン針にバーインデックスのカラトラバスタイルに,控えめな曜日・月の窓表示。日にちは六時位置,ムーンフェイズもついていてまさに理想型。
厚さは10mm弱(9mm台)で,パテックフィリップの時計にしてはやや分厚いと感じる方もいるようだ。しかし時計としては薄型ないしは一般的な厚さに分類されると思われる。
パテックフィリップの時計としては厚いほうといっても,10mmないので装着感はよい。腕の上で暴れることもなく,定位置で収まってくれる。
それとこの時計,視認性が抜群だ。シンプルかつ必要な表示は容易に読み取れる。
また私は現行の年次カレンダーが採用する扇形の表示が好きになれず,きちんと水平で並んでいた方がしっくりくる。
ムーブメントはケースサイズに比して少し小ぶりかもしれない。ムーブメントサイズからすると,これ以上ケースサイズを上げるとアンバランスさが出てしまうように思う。
購入した当時とは異なり,所持本数がかなり増えたためカレンダーを使用時にあわせなければならないのが手間と言えば手間。
しかし,カレンダーが好きで使っているのだからこれはもう仕方ないとしか言えない。
家を出るときに自宅でカレンダーあわせはせずに,職場に着いてからスティックを使って調整をしている。パチパチと小気味よい音を立ててカレンダーがかわっていくのを見るのも,一つの楽しみになっているかもしれない。