CHRONO TOKYO クロノトウキョウ クロノグラフ CH001K レビュー

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昨年秋に販売が開始されたクロノグラフが,年末に届いた。

残念だったのは発売日にカード決済したのにもかかわらず,店舗の都合でカード決済ができなくなったため代引きになったとの連絡が入ったこと。了承いただけますか,と言われたがそれ以外に方法がないなら了承するしかない。職場を届け先にしていたのだが,配送業者から40万円の商品が届きますが代引きで大丈夫でしょうか?と事前確認の電話が秘書に入ってしまった。

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箱は三針と同じもの。

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白と黒,迷ったが黒を選択。

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尾錠は三針と形状を異にしている。三針は尾錠の外側がストレートな形状だったが,クロノグラフは尾錠基部の外側を膨らませている。

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38mm径なので非常におさまりがいい。

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文字盤は非常に美しい。

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長針・秒針ともに先端が曲げられていて,クラシカルな佇まい。

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秒針は細くした,と浅岡氏が語っていた。

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パテックフィリップほどではないが,かなり細い秒針で私好み。秒針が細いと文字盤全体が締まる。

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さて,購入を検討されている方は厚さが一番気になっているのではなかろうか。

写真の通り,時計の表と裏であまり絞りをかけていないため,寸胴気味のスタイルではある。ランゲアンドゾーネも側面を絞らないスタイルだが,あちらは時計の表側と裏側の側面はポリッシュ,真ん中をサテン仕上げとすることで印象を変えている。しかしクロノトウキョウはポリッシュ一本なので太いな,という印象が来る。

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手前のクロノトウキョウの三針は薄いので,余計にそう感じるのかもしれない。

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手前のパテックフィリップの旧型の年次カレンダーは,時計の表側と裏側に絞りがかけられている。絞りをかけるのは薄型時計がもてはやされた時代に培われたテクニック。

ただクロノトウキョウのクロノグラフでやろうとすると,ムーブメントとの兼ね合いで難しかったのかもしれない。ケースをムーブメントより小さくすることは不可能なので,段差なり絞りをつけるのであればケース径を拡大する必要が生じる。また絞りをつけると仕上げもそれだけ面倒になることも予想される。ケース径をとるか,視覚的な薄さをとるか,どちらを選択するかということになったのかもしれない。

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簡易にはかるとケース径の最大幅の高さが8mmほどだった。クラウンの直径に合わせたサイズなら視覚的な印象はかなり変わったと思うが,そのぐらいは設計段階で検討した上で最終的にこうなったということだろう。

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横から時計単体で見てしまうと視覚的に寸胴に見えるが,厚さ14mmはダイバーウォッチやスポーツウォッチでは珍しくなく,ぎりぎりシャツの袖口に収まるレベルだった。

38mm径なので,着用している限り厚さは気にならないのではなかろうか。

またクロノトウキョウのクロノグラフ,実際に着用してみると不思議と据わりが良いのである。

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重量を量ってみたところ,82g弱。厚さの割りに軽量級だ。

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ランゲ1はDバックル込みで118g弱。WGだとそれなりの重さになる。

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軽いと思っていたChopard LUCも100gを切れない。

クロノトウキョウのクロノグラフは,素材がステンレスで重量が軽いこと,ケース径がコンパクトで重心が腕側にあり,かつラグ位置とラグホール位置の設計が優秀であることがつけ心地の良さにつながっているということになろうか。

時計は人が身につけたときに完成形と考えれば,時計単体で見たときに厚いという印象を感じたとしても,身につけたときに厚さを感じず使いやすければそれでいい,ということが製品設計の最終目標となることはなんらおかしくない。

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価格が40万円を超えているため,この価格帯だとクロノグラフの選択肢は他にもある。しかし,緻密な計算の元デザインされ外装に振り切った時計は身につけたときの満足感が非常に高い。

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ウェイ・コー氏がクロノトウキョウのクロノグラフをベストとして取り上げるのも納得だ。

クロノトウキョウ,今後は日本国内専用モデルは発売しないとの情報がある。日本国内専用モデルはマーケットの小ささから売切りが難しく,ワールドワイドでは売り切れが続いているといういびつな状況なので,モデルを一本化するのはやむをえないだろう。そうすれば国内で売れない分を海外販売に回すことができるので,在庫リスクは劇的に減らすことができる。

ただワールドワイド版は,文字盤のメーカー名が「クロノ」とカタカナになっているため正直手を出しにくい。

噂では「クロノトウキョウはコストがかかりすぎていてぜんぜん儲からない」と関係者がぼやいていたとも言われている。価格からするとこれほど外装の出来が良い時計はもう販売されないかもしれない。「CHRONO TOKTYO」銘の時計が終売になるのであれば,手に入れることをお勧めしたい。

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来年は良いお年をお迎えください

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しばらく更新しないままになってしまった。撮影済みの写真を死蔵してしまうともったいないのでとにかく掲載しておく。写真は気にし始めるときりがないので,ある程度のところで見切るのも必要かもしれない。

ジャガールクルトのサンムーンは,所有している時計の中でも審美性という点では白眉といってよい出来。いつ見てもその裏面は美しい。

 
 
 
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ところで近況だが,今月25日にはサクソニアフラッハ コッパーブルーをつけていた。

 
 
 
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仕事の最終日には,パーペチュアルカレンダー。

世情が世情で外部的なイベントがないため,自分で何らかの区切りをつけていくしかないだろう。

さて,今年は社会情勢も大変だったが,私自身の生活もだいぶ変化があった。リモートが可能な行為はほぼすべてリモートに置き換えをしたせいで,以前と比べると早く帰宅するようになった。そのほか,お誘いいただきネットで講演をしたところ結構な方に閲覧していただくなど,ポジティブな変化も多々ある。所詮,自分の手の届くは範囲は限られているのだから,その範囲でやれることをやるしかないだろう。

このブログでは来年も,特定の分野にとらわれずライフスタイルに関することを記録していきたい。

みなさまも,来年は良い年をお迎えください。

ランゲの片開きDeployant Buckleとルクルトの片開きDeployant Buckleは同一構造

先日,「ランゲのDeployant BuckleとジャガールクルトのDeployant Buckleは似ている」と書いた。

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わざわざ見て確認したことがなかったので,並べてみた。

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そうだろうとはわかっていたが,構造は全く同一。尾錠の形状とベルトの取り付け部分には差異があるが,その他の寸法は同じである。

サプライヤーは同一だろう。どちらもリシュモングループなので,当たり前と言えば当たり前。

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 一番上はプラチナ,中段はホワイトゴールド,一番下はスティール。

ランゲは浮き彫りになっているが,ルクルトはいずれも刻印。プラチナモデルはバックルの両側に刻印がされていて,凝った印象を受ける。

ただ現在はジャガールクルトの片開きDeployant Buckleは販売されていない。

そのため入手するなら片開きDeployant Buckleがバックルがついているモデルを買うか,Deployant Buckleだけで買うか,いずれにせよ中古で探すことになる。

このDeployant Buckle,使っているDeployant Buckleの中ではきちんと固定されて,外しやすい構造なので気に入っている。

パテックフィリップのDeployant Buckleは調整が甘いと固定がされない場合があり,構造としてはいまいちな印象がある。一個それで調整しなければと思っている個体があるのだが,そのままになってしまっている。

ショパールのDeployant Buckleは,つけるときはいいのだが外すときにコツがいる。適切な場所に指をかければ力を入れずに外せるのだが,他のDeployant Buckleと同じような位置に指をかけて外そうとするとやたら力を入れなければならないので,コツがいるという表現が適切だろう。

いつでもきちんと止まって,外すときには何も考えなくても簡単に外れる,当たり前のことがきちんとできるのは良い製品といえる。

再録 パテックフィリップ アニュアルカレンダー 5396G

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パーペチュアルカレンダーの次は,アニュアルカレンダー 5396G。

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このころの手持ちは200万円しない時計しか買っておらず,気にはいっているが時計に300万出すのか,と結構迷っていた記憶がある。

ただこのスタイルがとにかく私の理想とも言える形だったので,結局買ってしまった。1年以上買うか迷っていたが,それだけ気に入っている。

ドーフィン針にバーインデックスのカラトラバスタイルに,控えめな曜日・月の窓表示。日にちは六時位置,ムーンフェイズもついていてまさに理想型。

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厚さは10mm弱(9mm台)で,パテックフィリップの時計にしてはやや分厚いと感じる方もいるようだ。しかし時計としては薄型ないしは一般的な厚さに分類されると思われる。

パテックフィリップの時計としては厚いほうといっても,10mmないので装着感はよい。腕の上で暴れることもなく,定位置で収まってくれる。

それとこの時計,視認性が抜群だ。シンプルかつ必要な表示は容易に読み取れる。

また私は現行の年次カレンダーが採用する扇形の表示が好きになれず,きちんと水平で並んでいた方がしっくりくる。
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ムーブメントはケースサイズに比して少し小ぶりかもしれない。ムーブメントサイズからすると,これ以上ケースサイズを上げるとアンバランスさが出てしまうように思う。

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購入した当時とは異なり,所持本数がかなり増えたためカレンダーを使用時にあわせなければならないのが手間と言えば手間。

しかし,カレンダーが好きで使っているのだからこれはもう仕方ないとしか言えない。

家を出るときに自宅でカレンダーあわせはせずに,職場に着いてからスティックを使って調整をしている。パチパチと小気味よい音を立ててカレンダーがかわっていくのを見るのも,一つの楽しみになっているかもしれない。