三越伊勢丹ふたたび

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2日に買ったスーツとジャケットで気になることができたので、3日にふたたび伊勢丹に行くことにした。

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その前に、三越のRESHで傷んだ靴の補修を依頼。

JohnLobb4足、大塚製靴3足。つま先と踵がすり減ってしまったので補修をしてもらい、磨きとクリーニングもお願いした。

すると店員の方から他人には聞こえない声で囁かれた。

「大塚製靴、よく履かれるんですか?今そこで8万の靴が5500円ですよ。」

何だそれは。

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5500円で売っていたので、二足買ってしまう。

うち一足は靴底が革だったので再度RESHに寄りラバー貼付を依頼。

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その後、伊勢丹へ。

昨日買ったスーツとジャケット、ボタンが練りボタンだったら手持ちの本水牛ボタンに変更してもらおうと思って売り場へ。

以前買ったティモシーエベレストのスーツは練りボタンだったのだが、今回買ったスーツはいずれも本水牛だとのこと。

また、ジャケットも確認させてもらったが本水牛ボタンだった。

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杞憂に終わったのでお礼を述べて帰宅。

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さて一足5500円の二足のうち、一足はダイナイトソールだったので持ち帰った。

大塚製靴のM-5+、定価8万8000円。なぜ93%オフの5500円で売っていたのかさっぱりわからないが、5500円であれば買うしかないだろう。

昨日は靴のルールを決めたと書いたが、原則には例外がある。

今回がその例外だったということだ。

伊勢丹で初買い

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毎年恒例の伊勢丹新宿での買い物へ。

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デニムに合わせる冬用の上着として、CARUSOのジャケットを購入。

といっても袖を直してもらって後日配送。

アイテムが一通り揃って買い足しになっているため、だんだんアイテム一品にかける金額が大きくなっている。靴が50足以上になっていてダメになったときだけ補充というルールにしたので、靴に予算をかけなくてよいのではあるが。

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ドットのネクタイは痛みや汚れが出たら捨ててしまうので適宜補充が必要。

ただドットのシンプルなネクタイはセールに出ている数が少ない。ネイビーのスーツには紺色に白ドット、グレーのスーツにはライトブルーに白ドットと決めている。しかしライトブルーに白ドットのネクタイはあまり見かけないので、見つけ次第買うようにしている。

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それとティモシーエベレストのスーツも2着購入したので、スーツ用のポケットチーフも買い足した。

スーツ用のシャツも傷み始めているものがあるので4着オーダー。手直しする物・発注した物いずれも近日中に届くので、すぐに着ていくことになるだろう。

ビストロタカでクリスマスディナー

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22日に、ビストロタカでクリスマスディナーを予約した。

restaurant.ikyu.com

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苦手な食材があったので、一部メニューを変更していただいた。

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里芋のコロッケ。

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パンがおいしくてついつい食べ過ぎてしまう。

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魚料理のソースは、赤ワインバターソース。

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雉はうまいと聞いていたが(雉も鳴かずば撃たれまい、は雉が美味いがゆえの言葉だとか)、確かに美味かった。

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コロナ禍でなかなかこれないが、クリスマスディナーは恒例なので来られて良かった。

時計5本を5000万円で売却した

時計売却をしないつもりだったが

ノーチラスの中古価格が定価を超えたあたりから、つけていると「高い時計ですね」と言われることが気になっていた。

ノーチラス等のステンレスラグジュアリースポーツモデル、夏や休日用にと思って買っただけで高いから買ったわけではない。「欲しい時計が高かった」というのと、「高いからその時計を買った」にはだいぶ開きがある。

またノーチラスをつけていたところ、時計に普段は興味がない知り合いにも「ノーチラスをつけているんですか」と言われることもあった。いい時計ではなく超高額な時計として時計趣味のない人間にも知名度が出てきてしまい、私としては良くない傾向だと感じることもあった。下手をすると仕事に差し障りが出る可能性もある。高級時計のいいところは、ロレックスやオメガといった知名度が異様にあるブランド以外はそんな高いものだと思われないところにある。つけている自分だけが満足していればそれでいい。私自身は、悪目立ちして得なことなど何もないと思っている。

そして現時点で私は時計よりも現金に価値を見いだしており、購入希望の方は現金よりも購入する時計に価値を見いだしているだけで、両者がどちらに重きを置いているかだけの違いである。売る側・買う側どちらが良いかどうかということではないだろう。

20%の売却で時計全体の購入代金がまかなえる

中古相場が右肩上がりで上がり続け、5711ノーチラスの二次流通価格が1000万円を超えたころ、一部の時計を売却することを本格的に検討し始めた。

特にこの手のこれまで二次流通価格が安定していた物品について急激な価格上昇が生じた場合、価格上昇が目立ち始めた頃に準備をして、適当な時期に売却するのがタイミングとしてはよいだろうとも思っていた。上がる上がると思っている内に価格が下がっていくのはよくある話だ。

それと私は保有している時計はリスト化して管理している。リスト化しないとメンテナンスの有無および時期の把握ができないと思う。

リストの購入金額をみると、売却を検討し始めた時点でラグジュアリースポーツモデル5本を売却すればこれまでの時計購入代金を相当程度まかなえる計算であった。

コレクション全体のうち20%の売却でこれまでの購入金額がまかなえるのであれば、悪くない取引だろう。

売却に向けた準備をする

売却を決めた時点で、以下の準備が必要になった。

①時計が売れる状態なのかを確認する

②適切な価格で売却し売却後のトラブルを避けるためメンテナンスを行う

③売却の方法

④売却プラットフォームの選定

⑤個人販売者として必要なこと

⑥適切な価格設定を行う方法

⑦写真

⑧広告設定を必ず行う

①時計が売れる状態なのかを確認する

前回の時計のメンテナンス(オーバーホール)からそれほど時間が経っていないか、売れるかどうか判断がつかない場合にはいったん中古屋に買取の見積もりを出して貰った方がいい。

見積もりだけしてもらって、買取金額を聞いて帰ってもいい。個人で売却をする際にも買取金額を聞いておくことは値決めの際の重要な参考資料になる。

面倒くさければその場で買い取って貰えばいいだろう。後述するように私自身は買取を今後してもらうつもりはない。高級時計の場合、買取と個人売買に差額がありすぎて買取を選択肢に入れるのは馬鹿馬鹿しい。

買取見積もりをして貰ったとき、場合によっては状態が悪くて「買取不可」と告げられる場合もありうる。この場合、怒ったりせずに「買取不可の理由」をきちんと聞き出す必要がある。そしてその理由について対策を取れないか考えなければならない。

中古店が買取不可、つまり店舗で売却することはできないと判断することには販売のプロとしての理由がある。その理由をクリアしないと思ったような値段で売却することが困難なのは間違いない。

②適切な価格で売却し売却後のトラブルを避けるためメンテナンスを行う

①で書いたように、適切な価格で売却するためには時計の状態が非常に重要になる。

また買取なら問題にはならないが、個人間売買で売却して、仮に売却直後に時計にトラブルが発生した場合、もしかすると訴訟にまで発展する恐れがある。数百万円程度の契約トラブルで訴訟になることは企業間ではそこまで珍しいことではない。高級時計の販売価格を考えると、訴訟になる可能性というのは頭に入れておくべきだろう。

時計を売却前にメンテナンスしておくことで、時計が良好な状態となる。これにより販売価格を適切な金額に設定することが可能になる。またその後のトラブル発生の可能性を低くすることにもなる。メンテナンスは一種の「投資」である。

そしてこのメンテナンスは時計メーカー(ブランド)に直接依頼して行うべきだ。

メーカーでのメンテナンスであれば交換部品もすべて純正品で、メーカーによってはメンテナンス後1~2年程度の保証までつく。万が一、販売直後に時計の調子が悪くなっても無償で対応してもらえるのだから、購入者にとっても安心だろう。

ときどき「そろそろメンテナンスの時期なので(メンテナンスなしで)売却してしまう」「売却前にわざわざメンテナンスなんてする必要がない」という話を聞くことがある。

しかし、買い取りしてもらうのではなく売却するのであれば、適切なメンテナンスを行い保証までつけるべきである。時計に付加価値を与え売却価格に跳ね返ってくる行為であるから、まさに「投資」といって良い。

オーバーホールの代金支払いを惜しんで、売却価格が下がってしまうのは良い選択ではない。

③売却の方法

買取はすすめられない

今回、売却した5本のうち1本だけは買取業者に買い取りして貰った。

総合的な考慮の結果、昨年中に1本だけ処分し残りの4本は今年売却するという計画だったため、時間的な問題で個人売買はできなかったのである。

ただ個人売買での販売価格より、おおよそ70%程度の金額にしかならなかった。これでも買取金額としては高い方であるが。

中古店の買取価格は、その時計の中古販売価格のおよそ50%~60%程度ではなかろうか。なんでそんなに安く買い取るのか、と思われるかもしれないが仕入れの値段としてはこれでも高い方だろう。おおむね高級時計正規店がメーカーから時計を卸して貰う際の仕入価格は、販売価格の30%~40%と言われている。

諸経費や利益を考えると買取価格は販売価格よりも切り下がるのは商売である以上やむをえないだろう。

買取一括見積もりは最悪

注意点として、ネットで出ている買取一括見積もりは本当にやめた方がいい。

試しにやってみたが、見積もり依頼した10数社の業者から電話・メール・SMSがとんでもない頻度で入ってくることになる。あまりに面倒なので片っ端からブロックしたが。

買取業者に買取申し込みをした上で、買取をしてもらわないという選択肢をとる人間はほとんどいないと推測される。買取で持ち込む人間は処分するつもりで持ち込んでいるのだから、下手すると買い取りしてもらわないで帰る人間は1%もいないのではないか。また買取価格の価格決定権が事実上、買取業者にしかないのもやっかいだ。とにかく買取業者は商品を持ち込ませれば勝ちで、中古販売価格よりも安価な金額を提示して買い取りするということしか考えていない。買取は商材の仕入れなのだから、業者を非難することはできないが、時計の所有者としてこの図式はあまり気持ちがいいとは言えないのも事実ではある。

しかも一括見積もりをとったところでそんなに買取金額に差が出るものではない。1000万円程度の買取金額でも、買取の差額は100万円から50万円かそこらである。

その上、個人売買よりもどうやっても安い買取価格にしかならない。

個人で出品して売却する方法が一番マシ

出品プラットフォームをどこにするかの問題はあるが、出品の手間や事務手続を考えても個人で直接売却するのが一番利益が出る。

前述したように、買取金額は販売価格の50%~70%くらいである。

しかし時計を直接販売することができれば、手数料を控除しても販売価格の90%~93%程度が手元に残ることになる。

確かに買取してもらうのは楽である。持って行って査定してもらって現金渡されておしまい。

しかし個人売買の手間や期間を考慮しても、買取価格50%であれば約2倍、買取価格60%でも1.6倍程度の手残りが出る。

これは利率でいうと100%~60%、預貯金や金融商品では考えられない利率である。

価格設定さえ間違えなければ2~4ヶ月程度で売却は可能だと思われるが、ならして3ヶ月としてもその短期間で100%~60%の利率がつく金融商品などこの世には存在しない。

そう考えると個人売買で売却するのがもっともよい選択肢になる。

仮に今回全部の時計を買い取りして貰ったとすれば、全部で2500万円から3500万円程度にしかならなかったのである。

普段の仕事で数十万、数百万、数千万稼ぐのに骨を折ることを考えれば、個人売買の準備や期間などまったくたいしたことではない。

④売却プラットフォームの選定

結論から言うと、Chrono24で販売することになる。

ヤフーオークションやトケマーも試してみたが、どちらもchrono24には勝てなかった。

ヤフオク

auctions.yahoo.co.jp

ヤフーオークションは質問欄で直接取引と見せかけた時計の詐取(直接メール連絡を取るように仕向けて、代金を直接払うと偽り、時計だけ先に送付させて代金を支払わないという手法)があって、私もしつこく質問欄に書き込みをされた。

しかも数百万円レベルの高額品はかなり動きが悪い。もしかすると100万円未満の商品については動きがあるのかもしれないが、数百万円では数ヶ月経っても動かないと思われる。

トケマー

www.tokemar.com

トケマーのシステムは悪くないと思うのだが(大黒屋が間に入って真贋鑑定してもらえるので個人売買でも時計の真正はほぼ確実に担保されるし、手数料もそこまで高くない)、購入希望者の目に触れないのか動きが悪い。

50万円程度の時計について観察していても、出品から売却まで半年程度かかっているものもあった。値付けが適正と考えられるこの程度の金額の時計で売却まで半年は私の感覚ではかなり長いと感じてしまう。広報が足りないのか、もう少しなんとかならないのかとも思う。

それとトケマーでも時計を詐取しようとする人間はいるらしく、出品物に対して送信されたメッセージがシステム側で強制削除されたこともあった。

Chrono24

www.chrono24.jp

世界最大の時計販売プラットフォームだけあって、値段設定さえ間違えなければ2ヶ月から4ヶ月程度で売却できる。

個人出品もでき、手数料も低額(6.5%)。数千万の時計も活発に取引されているので、高級時計の売却にはうってつけである。

業者買取をしてもらった1本以外の4本は、すべてChrono24で売却することができた。

⑤個人販売者として登録すること

Chrono24で個人販売するためには、パスポート等の登録と入金口座の登録が必要になる。

パスポート等の登録は写真等を指示に従い送付すれば良い。

また口座登録として最近有名になったSWIFTのコードを記入することになる。ネット銀行だと登録情報のところで確認できるが、実店舗のある銀行では窓口で自分の口座のSWIFTコードを問い合わせして教示して貰うことになるだろう。

⑥適切な価格設定を行う方法

時計の売買を成功させるには、適切な価格設定が絶対に必要である。

なおChrono24では販売時に推奨価格が自動提案がされるが、そこで提案される価格はどうも「同一時計の現時点における出品物の平均価格」のようである。個人売買の販売価格としてはかなり高額な売れない販売価格になってしまうため、推奨価格に従わず、きちんと調査して自分で決めた価格を設定するべきだ。

所詮時計は工芸品、Chrono24で同じ時計はいくつも売られている。

もしあなたが購入者の場合、同じ値段の時計が販売業者と個人販売者の両方から出品されていたとしたら、どちらから購入するだろうか?

間違いなく販売業者から購入することになるだろう。販売業者からの購入には保証規約も適用され、何かトラブルが起きても販売業者かChrono24が対応をしてくれる(Chrono24には日本人スタッフもいるので適切なサポートが受けられるし、実際に細かいサポートを受けた)。

販売業者には信用があるので、同じ価格だと個人販売者は負けてしまうのである。

つまり、「販売業者よりも安くしないと売却は成功しない」。

自明の理ではないかと思うが、個人販売者でも高い価格設定をしているのをよく見かける。あれではとても売れないだろう。あなたの時計は他人から見て何ら特別な物ではないのに。

しかしながら安くしすぎても本来得られるはずだった利益が得られなくなってしまいもったいない。

ここで基準になるのが、買取業者の買取価格である。

個人販売者の販売価格は、「買取業者の販売価格よりも高くプラットフォーム内の販売業者の価格よりも安く設定する」のが正解になる。

まず中古店や買取業者の買取価格よりも高く売ることが最低限の目標である。ここをクリアしたら、後は欲をかきすぎない、実際に売却ができる価格にする。売却できなければいくら高い値段をつけたところで絵に描いた餅でしかない。

販売業者の販売価格次第ではあるが、同一時計の販売業者の最低価格よりも2%~10%程度安価にしておけば良いのではないだろうか。

幅があるのは、例えば業者販売最低価格が50万円の時計であれば個人販売者は45万円程度にはしないと厳しい印象があるが、業者販売最低価格が1000万円の場合には980万円程度でも戦えるのでは、という感覚があるためだ。相対的な割引率より、絶対的な値段の差額で購入者は購入を判断することになるのだとしたら、うまく価格設定をする必要がある。

⑦写真

www.chrono24.jp

時計の販売についてはChrono24内にアドバイスが掲載されている。

個人販売者の場合、写真がぶれていたりぼけていたりするものがあり、あれでは売れないだろうなと感じる。

出品時に綺麗な写真を撮る努力や手間を取れない人間が所持していた時計は、大切に扱われていないのではないか、という推定が働いてもおかしくない。

写真はスマートフォンで撮影しても良いとは思うが、スマートフォンを固定する簡易三脚とリモコンシャッターは必須。手持ちで撮影するとブレやボケが出てしまいろくなことがない。

なお、私は相当入念に準備してデジタルカメラで撮影したが、数百万レベルの時計であれば写真屋に依頼して撮影して貰う方法がある。別になんでもかんでも自分でする必要はない。できないことはできる人に頼めば良い。

撮影費用も1万円とかたいしたことはないのではないか。撮影内容などはChrono24を参考にして貰えば良いだろう。プロのカメラマンに依頼したとしても、写真が良ければそうでない時計よりも撮影代分くらいは高く売れると思う。

⑧広告設定を必ず行う

Chrono24で出品時、広告設定をするかどうかを聞かれる。

$50程度で検索時にトップに掲載されるものだが、これは絶対に設定した方がいい。

目につかない商品というのは存在していないのと同じである。

とにかく閲覧数がないことには話にならない。

販売が成功するかは確率論の問題で、潜在的な購入予定者の目にどれだけ触れたかで決まってしまう。

個人販売者の場合、業者よりも検索結果が低く出る傾向にあるようなので(販売業者は売却手数料の他にChrono24に登録費用も払っているので販売業者の優先は仕方ないと思うが)、売却を成功させるのに設定は必須となる。

販売の後の処理

かなり詐欺師がいるし、むちゃくちゃな要求をする人間や失礼な人間もいる

Chrono24でも、直接取引を持ちかけて時計を詐取しようとする人間はいるので注意が必要である。海外の人間で直接取引を持ちかけるのは100%詐欺だと思って間違いない。

個人販売者は特に狙われていると思ったほうがいいので、Chrono24のエスクローサービスを使わない取引はしないことが鉄則。

損害を避けるため、Chrono24の取引システムを使って取引を行うことは必須になる。

たかだか6.5%の手数料を惜しんで時計を盗られてしまっては元も子もない。Chrono24の手数料は取引安全のための保険料と考えたほうがいいだろう。

また販売してみてわかったが、海外の人間は遠慮がないというか、むちゃくちゃな要求をしてくることがある。

1400万円で販売している時計について800万で売ってくれ、ロレックスの時計と交換したいから時計をスイスに送ってくれ(Chrono24の決済システムを当然使わないので時計を送った後にロレックスが届く保証なんてないし、私は別にあなたの時計は欲しくない)、YGの永久カレンダーと交換してくれ等々。

販売価格に足りない金銭しかないなら金融機関でファイナンスしてくればいいと思うし、時計の交換を持ちかけてくる人間はどういうつもりなのかと。まぁコレクターの間では時計の交換は割とメジャーだと聞いたことはあるが、趣味に合わない時計と交換するつもりはないので私は言われても困るだけである。

買取と違っていつ売れるのかわからない不安が個人販売の場合にはあるので、言われると値引きして言い値で売ってしまうことはあるのかもしれない。

しかし、買取の見積もりをしてもらっておけば買取金額を下回るオファーは安心して蹴ることができるはずだ。もっと高く売れるという事実は強い。

それと韓国の空港までの旅費は持つので空港内で引き渡しして欲しいということも言われた。なぜそんな面倒なことをするかというと、購入者が手持ちで持ち帰れば購入者の国の税金を支払わなくていいからである。代金はChrono24のエスクローサービスで先払いしてくれるとのことだった。

しかし私が韓国に持ち込む際は時計につき申告が必要で、帰国の際に時計を持っていなければ韓国内で処分したとなって私が税金を支払う羽目になるので断った。もし持ち込み申告をしない場合は韓国内で私が刑罰を受ける可能性もあり、リスキーすぎる。

また「おまえの時計にはそんな値段の価値はない」とメッセージで連絡してくる人間もいて、会ったこともないのにすごいことを言ってくるなとあきれたこともある。

購入者として個人販売者と値段交渉するにしても、個人販売者が応じてもいいと思えるようなメッセージを送ることは大切だなと感じた次第である。

なお国内の購入希望の方は紳士的で、おおむね気持ちよく取引とメッセージの応答ができたことは記しておく。

具体的な売却期間について

今回、出品した4つの時計は出品から2ヶ月~4ヶ月程度で売却することができた。このぐらいのリードタイムであれば許容範囲だろう。といっても結構売れるかどうかは気になるもので、時間がたつと早く売却できないかとやきもきはしたが。適切な値段設定で出品したら、遠くない将来必ず売れると信じて待つことになる。

今回の売却開始時期と売却日は以下の通り。

  • 2/12広告開始~3/27売却
  • 3/27広告開始~6/4売却
  • 5/22広告開始~7/9売却
  • 6/7広告開始~9/15売却

購入者への報告・連絡を密に行うこと

販売価格が高額な場合、こまめに状況を購入者にメッセージで報告することも必要である。発送準備・発送予定・発送後の伝票など、写真を撮った上で送信すれば購入者も安心してその後のトラブル防止になる。

企業でも売買の際のトラブルは、報告や連絡がないという些細なことが原因で商品引き取り拒否などに発展することが実に多い。

とはいえ会社でも数百万から数千万の取引に際して、任せている部下が何も報告をあげなかったら怒るのが普通の上司だろう。そのくらいの取引だという自覚が販売者には必要だと思う。

個人販売者からの連絡がないと購入者は不安になり、手に入れた時計について粗探しをし始め売買の取消まで発展する可能性は常に念頭に置いておくべきだ。

www.chrono24.jp

Chrono24では販売業者からの購入では14日間以内であれば取消が可能である。

個人販売者からの販売では、販売業者と異なり返品ができない規約にはなっている。しかし発送に際して個人販売者の所在等は伝票で判明するので、時計に瑕疵(問題)があれば法的手段をとることは可能である。このようなリスクを念頭に置いて、リスクが現実化しないように適切な対応をとっておくことになる。

発送について

Chrono24で売買契約が成立したら、時計を発送することになる。

発送先が国内の場合、宅配業者にそのまま頼むと30万円が補償限度額になってしまうので、運送保険をかけて発送しなければならない。

www.sagawa-exp.co.jp

保険料は、補償金額の1%。保険対象金額は実際に売買契約が成立した金額にする。例えば定価300万円の時計が2000万円で売れて発送するのであれば2000万円が保険対象金額になり、定価500万円の時計が300万円で売れて発送するのであれば保険対象金額は300万円になる。

運送保険の契約書が必要になるので、事前に佐川急便の電話窓口で運送保険付きの集荷を依頼する必要がある。特別な書類が必要になるためドライバーが所持していないことがあり、書類持参のため翌日集荷になることが多い。

販売業者の場合、最悪配達中に破損や盗難があっても損金として計上すればいいだけだ。しかし、個人販売者の場合は業務として販売しているわけではないので他の収益でカバーするという訳にはいかない。保険料を払ってきちんと保険をかけておかないと事故があった場合に立ち直れないダメージになる可能性がある。

そして海外発送の場合、運送保険はつくがよほどのことがない限り補償がされないので(盗難については補償されるが、破損だと運送業者は責任を否定しほぼ補償されないと思った方がいい)、木箱など頑丈な箱を二重にするなど対策を取っておきたい。

海外発送も運送保険を付保することになるが、DHLは保険対象金額無制限。

mydhl.express.dhl

海外輸送につきインボイス等の作成が面倒な場合は、輸送代行業者を使う方法もある。ただこちらは輸送業者の関係で、保険対象金額が最大500万円になる。

mikan-b.co.jp

税金について

時計の二次流通価格が上昇するまでは、購入価格よりも買取価格や売却価格が下回っていたので税金のことは問題にならなかった。

しかし、購入するよりも売却価格のほうが高い場合には、譲渡所得として申告が必要になる。申告をしなければ脱税にあたる。

www.kzei.or.jp

時計の場合、購入価格・メンテナンス等の費用・Chrono24での広告費・販売手数料・運送料・運送保険料・代行手数料など時計にかかった一切の費用を売却金額から控除の上、総額から50万円の控除がされる。

なお購入から5年が経過した時計については、長期譲渡所得となるので売却価格の1/2が算定基準になる。この5年については購入日と販売日ではなく、販売する年の1月1日に購入時から5年が経過しているかが基準となる。

売却結果

最終的に、15202ST ロイヤルオークエクストラシン、15450ST ロイヤルオーク、5060 アクアノート、5800 ノーチラス、5711 ノーチラスの5本あわせておおよそ5000万円で売却することができた。

ここから税金等を払うことになるが、控除後残金はこれら5本以外の時計購入代金相当額程度にはなるだろう。

取引としては悪くない、上出来な結果だった。

時計投資というのは可能なのか

私の場合は好きで時計を買っていたら高価になったので売却益が出たということになるが、時計投資というのはあまり考えないほうがいいのではないか。

以前ワインブームの際にワインの値上がりを見込んだファンドができたことがあったが、結局失敗に終わったと聞いている。

時計については現金化(売却決定)までのリードタイムが金融商品と比べてかなりあり、流動性が低いことも投資としては不向きな点だろう。

また今はブーム(ブームなのかバブルなのかフロスなのか、人によって判断は異なると思うが)だからいいものの、過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを約束するものではない。ここ最近は新品価格よりも二次流通価格のほうが高かったからといって、将来にわたって同じ状況が続くということではない。

そして二次流通価格が高くなる時計の種類にも流行・移り変わりは間違いなくある。5711ノーチラスが定価の6倍の二次流通価格になったからといって、5811ノーチラスが定価の6倍(5000万円以上だ)の二次流通価格になるという保証はまったくない。

ただもしも投資として行うのであれば、時計のポートフォリオを組んでおくことが必須になろう。何が高価になるかわからないのであれば、範囲を広く取って当たったものでパフォーマンスをとる手法である。

期せずして私の場合はドレスウォッチ・ラグジュアリースポーツウォッチの両方を所持してポートフォリオ効果が発揮された結果になった。

このようなポートフォリオを組む手法は画商が絵を将来的に高く売ろうとする場合や、ベンチャーキャピタルが投資をする際にとる方法である。

といっても、「時計でポートフォリオを組む」のに必要な資金を考えると株式のインデックスファンド買った方が良いですよということになってしまうが。

また今のブームのように値上がり幅が数倍という強烈で例外的なパフォーマンスが出た場合には一部の時計でトータルパフォーマンスを出すことができるが、一部の時計はわずかに値上がり・他の時計は値下がりとなればまったく利益は出ないことになる。時計は時計そのものから収益が発生するわけではないので、利益は売却益のみ。資産としては不安定で不確定な商品だといえる。

今回の私の結果も、相当特殊な事例だろう。投資については再現性がない話を参考にするのは意味がないので、あくまで時計の売却経験として捉えて欲しい。