大きいほうのノーチラス,以前の持ち主が丁寧に扱っていなかったのか,傷がひどくて磨いても取り切れなかったとおぼしき穿孔がベゼルにいくつか残っていた。
それと状態の良い小さい方のノーチラスと比較すると,ベゼル側面の角が落ちてしまっていた。
ちょうどノーチラスのメンテナンス期間にも到達していたので,ベゼル補修について相談したところ,パテックフィリップジャパンでスイス本社送りという判断となり,しばらくスイス本社で修理となっていた。
実はベゼル交換で100万円という記事を読んだこともあり,費用はそれなりに嵩んでも仕方ないかと思っていた。
持参した店舗でもまずベゼル交換の希望は受けるが実際にやるかはパテックフィリップの判断になる,金額については見積もりが出ないとなんともわからないということだった。いくらか費用がかかってもこの機会にやってもらったほうがいいだろう(既に廃盤になることは決まっているので,時間が経つと修理費用が高くなっていく可能性が極めて高い)ということで,見積もりを依頼。
8月に時計を持ち込み,パテックフィリップジャパンからスイス本社送りの判断となり,12月末頃に完了すると言われていたが,一ヶ月ほど早く返却された。
ベゼル側面はきちんと角が立ち,表面は当たり前だが傷一つない。ほぼ新品に近い状態になって戻ってきた。
さて気になる費用だが。
ベゼル交換の際には,オーバーホール料金とケース・ブレスレット仕上げはどちらも必須となるようだ。ベゼル交換した後にケースとブレスレットのヘアライン調整が必要になるので,実質的にセット料金になっているという理解で良いと思う。
ブレスレットピン・チューブ費用を除くと315,700円。定価300万円の時計としては妥当な値段ではなかろうか。前述した「ベゼル交換100万円」は,古い3700の場合であるためなのかもしれない。
なお,ロイヤルオークのステンレスモデルでベゼル交換を希望した場合,25万円~30万円弱程度の費用がかかるようだ。これはオーデマピゲジャパンのサービスセンターで直接聞いたので間違いない。ただ時価的な部分もあり,今後価格は変動するかもしれないとのことであった。