パテックフィリップ ノーチラス5711/1Aとノーチラス5800/1A-001

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パテックフィリップ ノーチラス5711/1Aとノーチラス5800/1A-001。5711は入手困難なものの現行モデル,5800は3年で廃盤となってしまったモデル。

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5800と並べると大きく見えるが,「耳」の部分を除くと40mm程度なので実はそれほど大きい感じはしない。

また,時計自体が薄いことも大きさを感じさせない理由。

時計が薄いと言うことは,重さも軽くなるので装着感の向上にも一役買う。

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5711と比較すると,5800は意外と小さく感じる方もいるかもしれない。

どちらかというとアクアノートにサイズ感は近い。とはいえレディースモデルのような華奢な感じはないので,使用しても違和感はないだろう。

5711と比較すると,文字盤の溝が細めかもしれない。文字盤が小さくなったことに伴い,バランスを取っているのではないかと思われる。

以下,すべての写真が上段は5711,下段が5800。

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5711はCal.324SC。

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5800はCal.330SC。324のほうが数字は小さいが,330の改良版だそうだ。

といっても,どちらもカレンダー付きなだけで複雑機構が入っているものではないので,信頼性は十分。

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ベゼル外周部分の煌めきが美しい。

ブレスレット部分,中央の駒もサイズ縮小にあわせて小さくなっている。

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バックル嵌合部分のエングレーブは同じ。ただ時期によってエングレーブではなくレリーフになっているものもあるようだ。それとこのエングレーブ部分,場合によっては顧客の意向で変更できたようで,標準的なカラトラバ十字でない個体を見たことがある。

なお,この5711は駒調整したため,バックル直近の駒が1.5駒のものと変更されている。

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バックル内側部分は,同一構造と言って差し支えない。

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実はブレスレット部分の動きについて大きな差がある。

右が5711,左が5800。5711のほうがブレスレットの自由度がかなり高い。

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横から見れば一目瞭然。5711の柔軟な駒が,「ノーチラスは着け心地がいい」と言われる理由の一つだろう。とはいえ5800も不便を感じるようなことはなく,必要十分と言える。ノーチラスに対してロイヤルオークとオーバーシーズは駒の動きがかなり制限されるので,よりシビアに腕回りと長さを合わせる必要がある。