パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A-001のベゼルを交換した

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大きいほうのノーチラス,以前の持ち主が丁寧に扱っていなかったのか,傷がひどくて磨いても取り切れなかったとおぼしき穿孔がベゼルにいくつか残っていた。

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それと状態の良い小さい方のノーチラスと比較すると,ベゼル側面の角が落ちてしまっていた。

ちょうどノーチラスのメンテナンス期間にも到達していたので,ベゼル補修について相談したところ,パテックフィリップジャパンでスイス本社送りという判断となり,しばらくスイス本社で修理となっていた。

実はベゼル交換で100万円という記事を読んだこともあり,費用はそれなりに嵩んでも仕方ないかと思っていた。

onbehalf.jp

持参した店舗でもまずベゼル交換の希望は受けるが実際にやるかはパテックフィリップの判断になる,金額については見積もりが出ないとなんともわからないということだった。いくらか費用がかかってもこの機会にやってもらったほうがいいだろう(既に廃盤になることは決まっているので,時間が経つと修理費用が高くなっていく可能性が極めて高い)ということで,見積もりを依頼。

8月に時計を持ち込み,パテックフィリップジャパンからスイス本社送りの判断となり,12月末頃に完了すると言われていたが,一ヶ月ほど早く返却された。

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ベゼル側面はきちんと角が立ち,表面は当たり前だが傷一つない。ほぼ新品に近い状態になって戻ってきた。

さて気になる費用だが。

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ベゼル交換の際には,オーバーホール料金とケース・ブレスレット仕上げはどちらも必須となるようだ。ベゼル交換した後にケースとブレスレットのヘアライン調整が必要になるので,実質的にセット料金になっているという理解で良いと思う。

ブレスレットピン・チューブ費用を除くと315,700円。定価300万円の時計としては妥当な値段ではなかろうか。前述した「ベゼル交換100万円」は,古い3700の場合であるためなのかもしれない。

なお,ロイヤルオークのステンレスモデルでベゼル交換を希望した場合,25万円~30万円弱程度の費用がかかるようだ。これはオーデマピゲジャパンのサービスセンターで直接聞いたので間違いない。ただ時価的な部分もあり,今後価格は変動するかもしれないとのことであった。

oppo Find X3 Proを購入したのでレビュー

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HUAWEI MATE20Xを使っていたが,アプリによってはやや処理が重くなることもでてきた。

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後継機を探していたが,oppo Find X3 Proが発売されるとのことだったので,Amazon.esから1000ユーロで発売初日に購入。

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シリコン製とおぼしきカバーが付属しており,かつスマートフォンには保護シールが貼付されているため,これだけで使い始めることができる。

なお表示画面の付属シールを剥がして保護ガラスをつけたところ,液晶内の指紋認証の認識精度がかなり落ちてしまったので,どうしようか考えているところ。

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選択言語と地域に日本語・日本があるので特に難しいことはなく使い始めることができる。

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ブラックモデルを買ったが,シルバーグレーという感じの色味。

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思ったほどカメラ部分の出っ張りはない。

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液晶の幅は約69mm。

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取り急ぎのカメラ比較。上記はHUAWEI MATE 20X。

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こちらはoppo Find X3 Pro。やや暖色寄り。HUAWEIのカメラに遜色ないレベルなので,合格点だろう。

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顕微鏡カメラは,いまいち使い処がわからない。1mm程度の接写が必要なので,時計のムーブメントを撮影することはできなかった。

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ベンチマーク結果はこの程度。

 

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グローバル版でも技術適合基準が示されているので,国内使用に障害はない。

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 AliexpressでTPUカバーとアラミド繊維製のカバーを買ってみたが,アラミド繊維製のカバーは非常に薄くて本体そのままで持っているのとほとんど変わりがない感触。ということで,現在はアラミド繊維製を使用している。

アプリの稼働も早くなったのでなかなか気に入っているが,前述したように指紋認証がガラス製カバーをつけるとほぼ失敗するようになってしまうので,これだけ改善させる方法を探さなければならない。

ブレゲ クラシックシリシオン 5177BB/2Y/9V6(ブルーエナメル)を入手した

先日,ホワイトエナメルのブレゲクラシックを入手した。

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5177/BB/29/9V6は150万円を切る程度の価格だったが,ブルーエナメルはあまり数が出回っておらず,200万円を超える並行新品しか見当たらなかったため,当時から候補にはあったが後回しにしていた。

しかし先日,昨年夏に購入された個体が売りに出されているのを見つけたので,すぐに店舗に連絡を取り購入することができた。価格は約160万円。ホワイトエナメルのブレゲクラシックでは珍しくない価格だが,ブルーエナメルだと現時点ではかなりお値打ちな価格だった。

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ブルーという名称だが,かなり濃い青で,色としては勝色が一番近いかもしれない。

irocore.com

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ホワイトエナメルと比較するとわかるように,色を反転させたかのようなスタイル。

ブレゲのエナメルの品質はかなり安定しているようで,ブルーにも特に瑕疵は見当たらない。

ホワイトエナメルは研ぎ出されているが,ブルーエナメルは研ぎ出しがされておらず,ゆず肌が残ったままとなっている。

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deployant.com

timeandtidewatches.com

5177BB/29/9Vは,青針・青文字とホワイトエナメル。

5177BB/2Y/9Vは,ロジウムメッキ針・シルバー文字とブルーエナメル。

いずれもわずか二色の構成要素で,これだけ華やかな雰囲気を出せるのだから素晴らしい。

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ムーブメントの仕上げも,スウォッチグループ最高峰ブランドだけに手抜かりはない。

それとムーブメントを見ればわかるように,ケースサイズに比して小さいわけではなく,どちらかという大きいのではないかと思う。

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3時位置の日付表示が内側に入っているのを嫌う方もいるようだが,私は余り違和感は感じない。

ムーブメントはケースサイズに比して適正なサイズの範囲だと思うが,ブレゲクラシックはベゼルがかなり狭く,文字盤が同寸の時計に比べて大きい。文字盤外周が大径となっている分,日付表示が内側に入ってしまっているのだろう。

ただおかしさを感じるほどのことはなく,これはこれでありうるデザインかと思う。

日付表示のない銀座限定版が過去に10本売られているが,日付のデザインも文字盤とうまく調和している。

並行新品だと200万円前後のようだが,ホワイトエナメルは中古もそれなりの数が打回っている。ブルーエナメルは発売から時間が経っていないためまだ目にすることが少ないが,今後は中古市場に出回ってくることが予想される。

中古のホワイトエナメルは150万円~170万円程度,ブルーエナメルは180万円前後が相場だろうか。

ただ出回ることには出回るが,絶対数が少ない印象があるため,適正な価格で販売されているのを見かけたら手早く押さえることが必要になりそうだ。

ブレゲ クラシック パワーリザーブ ムーンフェイズ ディスクカレンダー 3137BB/11/286を入手した

ブレゲクラシックシリシオンを入手した際に,ブレゲの他の時計もいろいろと物色していた。

サイズを36mmから38mm程度に絞ってChrono24で検索していたが,カレンダーモデルの3137BBが良さそうだという印象を持った。

過去の販売実績を見てみると,定価は500万円超,シースルーバックモデルとソリッドバックモデルがあり,シースルーバックモデルは彫金のものとギョーシェのものと,どうも3種類ほどモデルがあるらしい。

彫金モデルはレベルソプラチナサンムーンに匹敵するかそれ以上の美しさで,機会があれば買おうかという気持ちになっていた。

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Chrono24で3137のホワイトゴールドモデルがチェコの業者から出ていたが,どういうわけかDバックルがプラチナで(ブレゲのDバックルはプラチナだと50万から60万ぐらいするはず),かつ状態もかなり良さそうであったため近いうちに買うかと思ってリストに入れて一週間ほどしたら売れてしまっていた。プラチナバックルがついて200万円弱だったので相当お値打ちの個体だと思っていたが,同じことを考える人間は世界の中に当然いるということか。なお,今回に限らずChrono24において東欧からの出品物は価格面で魅力があり,かつ時計の状態もよいものが多い印象なため,密かに着目している。

そんなに競争率高いのかと驚いていろいろと調べたところ,大阪の業者がやや状態は落ちるが同じモデルを販売していることが判明した。その業者にコンタクトを取ったところ,既に店頭で売れてしまっているとのこと。二度目の失敗である。

これはもう見かけ次第入手するしか方法はなさそうだと考えていたところ,ひょんなところで個人コレクターの方が売却するのを覚知した。その方に聞いてみたところ直近のブレゲによるメンテナンス明細はあるが,箱や保証書はないとのことであった。ただ私は時計が欲しいのだから本体があれば余りこだわらない。無事に200万円をやや超える金額でお譲りいただけることになった。

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クラシック パワーリザーブ ムーンフェイズ ディスクカレンダー 3137は,3130の後継機で,いずれもブレゲ自身が作製した懐中時計であるNo.5に範を取ったデザインであるとのこと。

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このことは購入した後で知ったが,一般的な他社のカレンダーモデルとは配置が全く異なるのに魅力があるのはそういうことかと納得した。

3137のケースサイズは35.5mmということだが,ブレゲの特徴は狭いベゼルである。35.5mmのケースサイズながらベゼルが狭いため文字盤のサイズは他社の38mm~39mm位なので,小さい時計という印象はまったくなく,極めて適切なサイズ感である。

また5種類のギョーシェが文字盤に使われており,文字盤の反射を抑えながら華やかさを演出している。

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リューズが小さいのはエレガントさの醸成に一役買っているが,やや操作しにくいというのが正直なところ。

時分針はかなり細くとても繊細。そしてギョーシェ文字盤と青針の組み合わせで視認性は極めて良好。

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パテックフィリップの3940は初期型ではないが,いずれも広田編集長の「上がれるかもしれない時計」。

私は入手を目論んでいるものがまだあるので,そういうことは先かな。

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さて3137は裏面が本体と言っても過言ではない。

3137では彫金がされていないシースルーバックモデルと,ムーブメントが見えないソリッドバックモデルもいずれも私には選択肢として上がらなかった。彫金ありのシースルーバックモデル,綿密に細工が施されていて,光の反射もかなりあるため最初に実物を見たきには後光がさしているのかと見まごうばかりだった。定価500万円超のかなりの部分のコストが彫金の細工に注ぎ込まれているのではなかろうか。

ブレゲ クラシック パワーリザーブ ムーンフェイズ ディスクカレンダー 3137はイエローゴールドモデルも対象に含めれば,年に何本か出回っているようだ。相場は今のところ200万円前半といったところか。Chrono24ではホワイトゴールドモデルが300万円近くで出品されているが,現段階では相場よりもやや高い印象。

なおポルトガルから非常に珍しいプラチナモデルが1000万円弱で出品されているので,もし興味があればコンタクトを取っても良いかもしれない。

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といっても見た目はホワイトゴールドモデルとほとんど変わりないので,どうしてもプラチナでないと我慢できないという方向けになってしまうが。