昨年6月末に,サクソニアを買うために東京に出て以来,一度も東京に行っていない。
昨年末にまたセールになっていたJohnLobbを購入してそのまま手つかずになっていたのと,時計関係で必要があったため,短時間にまとめて用事を済ませることにした。
三越本店で,ラバー貼り付けの依頼。写真には写っていないが,履いている靴で補修が必要なものも依頼をしておいた。
RESHで聞いたところ,配送で依頼をするときは細かい内容をメールやLINEで打ち合わせできるとのことなので,次回からはそうしようと思う。状況改善には時間がかかりそうだし,なにより数が多くて持参するのも一苦労なのだ。
日本橋から中野へ向かう。
実は少し前までChrono24でランゲ1デイマティックを買う算段をして,発注後カード決済までしていた。
しかし,個人販売者のフランス人がカード決済した後になって海外に売るのはいやだ,もうフランスの店舗に委託販売をしたと言い始めて売買がキャンセルされてしまったのだ。海外に売却するのがいやなら最初からChrono24に出品するべきでないし,相手方に決済させてから店舗に物品を持ち込むなど理解しがたい経緯だったが,仕方がない。
ただ私も初めて知ったが,Chrono24では業者販売の場合は手元に時計が来てから問題があれば返品可能だが,個人販売者から購入する場合は時計に問題があったり極端な場合偽物であっても,返品できないルールだそうだ。
これまでオーデマピゲやショパールの時計などを数度購入したときはいつもきわめてスムーズに取引できたが,販売者が業者か個人かはやはり大きいということか。
デイマティックの購入が不可能になってしまったため,いろいろと思案したが,以前から候補の一つとして考えていたブレゲ クラシックシリシオンを物色することにした。
シンプルな三針で端正な文字盤,かつエナメル文字盤というスペックは文句なし。
ネット通販でも物は出ていたが,エナメル文字盤ということが気になる。というのも,エナメル文字盤は製品によってはかなり質にばらつきが出ることがあるらしく,実物を確認しないと良くない個体をつかむ可能性があるのを懸念していた。エナメル文字盤の時計はこれまでいくつか見たことはあるので,少なくともダメかどうかぐらいは判断できる。
中野に現物があることはわかっていた。つまり中野で実物を確認してよければ買うし,ダメなら買わない。
中野で目星をつけていたブレゲ クラシックシリシオン 5177BB/29/9V6を確認させて貰ったが,想像以上に魔力のある文字盤だった。写真だとただのシンプルな時計にしか見えないが,実物の文字盤はとても華がある。さすがに三針で300万円近くの値段設定は伊達ではない。それと秒針が非常に細いのは大変好み。
2014年に販売された個体で購入年から時間が経過しているということからか,中古品としても安価な値段設定。他所よりも安い値段設定だったので,何か問題でもあるのか?と思って実物を見てみたが特にそういうところは見当たらなかった。
当時の定価がわからないが,もしかすると2021年の定価2,827,000円よりも2014年当時は安価だったので,その分買取金額が低くなっているのだろうか。
30秒ほど確認して買うと告げたところ,早いですね,と店員の方に驚かれてしまった。
この後,某所でブルーの文字盤も確認したが,こちらもかなり良かった。さすがに同じ日に,同じ時計の色違いを買うのもどうかと思って購入はしなかったが。
最後に,ジャンルソーでクロノトウキョウのクロノグラフのベルトをオーダーして,帰路についた。
本当はいろいろゆっくり見たいものもあったのだが,駆け足ですませることに。ベルトも取りに行けるのはいつになることやら。