仕事のときにはスーツだが,いろいろな場所に出席したり,人と会うことが多いので手入れは欠かせない。
以前書いたように,ズボンはコルビーのズボンプレッサーを使って手入れをしている。
ジャケットはときどき浴室でまとめて湿度を与えて皺を取るようにしていたが,どうしても手間がかかる。
今年に入り,LGが服の手入れをする製品を発売したことは知っていた。値段もそれなりではあるし購入するか迷っていたものの,結局買ってしまった。
寸法(高さ1850mm☓幅445mm☓奥行き585 mm)からかなり大物だということはわかっていた。
なんとはなしにロッカー一個分というイメージではあったが,身近なものと比べたサイズ感でいうと「大型冷蔵庫と高さと奥行きは同じ,幅は半分。大型冷蔵庫の正面1/2個分のサイズ」というのが一番正確で掴みやすいのではないかと思う。
高さと幅はともかく,奥行きがかなりあるので設置位置は慎重に決める必要がある。
また,相当な重量物であるため,設置作業まで行ってもらうことは必須だろう。
設定はタッチパネルで行うが,コースは限られているので特に難しいことはない。
扉と一体化したコントローラーはなかなかクール。手入れが終わるとメロディで知らせてくれる。
使用時には水を吸い出す音・内部でハンガーを揺らしホコリ等を落とすときの音がそれなりにし,筐体が振動する。筐体上部にかけたハンガーを揺らして服についたホコリ等を落とす機構になっているので,構造上完全に振動をなくすことは不可能だろう。
水をセットして,服をハンガーにかけてスタートすれば一時間程度で仕上がりになる。
皺が多い場合は,「しっかり」でやればほとんど皺が消える。
また,仕上がった後の服がウォータークリーニングに出したときのように軽くなる印象がある。
設置場所はともかく,最大のハードルは21万円という値段だろう。しかし,セットするだけで毎日の服の手入れができる利益と手軽さは代え難い。ほぼ毎日使用する家電と考えれば,21万円は案外高くないともいえる。服を大切にしたいと思うのであれば買うべき家電と言い切っても良い製品である。