ルクルトの永久カレンダーが戻ってきた

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ルクルトのパーペチュアルカレンダー、ドイツ人の博士がオーバーホールに出していた感じではなかったので10月末に銀座のブティックでオーバーホールを依頼した。

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パーペチュアルカレンダーだと21万円ほど。部品交換の可能性もあったので発注。

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12月初め、オーバーホールが終了したと連絡があり、昨日の10日に銀座で引き取り。

しかし銀座はかなりの人出だった。

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竜頭とコレクター(カレンダーの日付等を設定するケース側面のプッシュボタン)が交換されたとのこと。

磨きはしないよう依頼していたので、ムーブメントの清掃注油のみ。

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その足でジャンルソーへ。

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ルクルトにオーバーホールを依頼した日にオーダーしていたベルトに付け替え。文字盤に合わせて紺色である。

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帰り道にある並木通りのロレックスブティックは、ディスプレイの時計もない状態だった。ただもしかすると妙な時計購入ブーム(時計ブームではなく購入ブームだろう)は沈静化に向かっているのかも知れない。

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夜は久しぶりに外食をした。店舗の予約も日によっては取りにくくなっているようだ。

スーツのボタンを回収した


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スーツがいくつか傷んでしまったので4着処分した。

常に手入れをしており、痛みが出た際には補修もしていたものの、生地が擦れて修繕不可能な状態になると処分せざるをえない。

タグを見ると8年前の日付だったので、仕方なかろう。

処分の前に、ボタンを回収しておいた。

オーダーの際には本水牛のボタンを選択しており、使用に伴い風合いが自然と出てくるので今後使用するときに備えて保管しておく。

気に入って購入した既製品のスーツやコートのボタンがプラスチックの練ボタンだったときには、直しをしてもらえる方に依頼して、保管してある天然素材のボタンに全部交換するようにしている。

ボタンが天然素材になるだけで雰囲気が非常に良くなるので、欠かせない作業だ。

ジャガールクルト マスタ-パーぺチュアルJAEGAR-LECOULTRE MASTRE PERPETUEL 140.640.806B(A) を入手した

何年か前から、ジャガールクルトのパーペチュアルカレンダーを探していた。

年次カレンダーの実物も店舗で見たりしていたが、パーペチュアルカレンダーのほうが私には魅力的。

さらにいうと、入手を目論んでいたのはプラチナ製の140.640.806B(A) 。

ルクルトのパーペチュアルカレンダー、ステンレス製はそれなりに中古市場に出回っていて150万円程度から入手可能だが、どうせ買うならプラチナ製が良い。

ただ調べたところ発売当時(1997年から1998年頃)250個限定、国内でも中古で販売された記録は5個しか判明しなかった。

とはいえ待っていればいつか必ず出てくるだろうと思って網を張っていたところ、思ったよりも早く入手の機会が訪れた。

chrono24でキーワードを登録していたところ、ドイツの個人出品者が2万ユーロで売却しているのを6月に把握。国内での過去の中古販売価格は200万円前後だったが、定価が375万円なのだから多少高くてもやむをえまいと思いその日のうちにメッセージを送った。

ただメッセージには最後に一言、「もしよかったら値段についてご検討いただけませんか」と添えておいたところ、1万6千ユーロで良いと返答があり、すぐに契約締結・代金支払い。

出品者は博士らしく、年齢もそれなりだったためかあまりchrono24の使い方がわかっていなかったようなので、こちらでいろいろとやり方を伝えて手続をして貰った。

なお売買時に個別に値段を変更することは可能で、かつ外には変更した値段が漏れない。しかし今回は販売者が普通に販売価格そのものを1万6千ユーロに変更してしまったため、変更後には何人かから購入希望のメッセージが届いていたようだ。

しかし「最初に連絡をくれたのはあなたなので、あなたと取引をします。」ということで無事に購入とあいなった。

説明には「未使用、付属品完備」とあったが、販売写真を見ると小傷はそれなりに見受けられたので未使用というわけではなさそうだ。ただかなり長期間、使用されていなかっただろうという形跡ではある。

プラチナ製なので、小傷は貴金属磨きで磨けば気にならない程度になるし、そもそも25年前の時計なのだから多少の使用感があって当然だろう。

なお保証書と箱は付属していたが、箱は合皮であるためかなり劣化が進んでいた。とはいえ25年前の箱と保証書を保管していたのだからきちんとした方なのだろうな、という推測がされる。

メッセージで雑談的な話もしたのだが、販売者の博士曰く「息子たちは機械式の時計に興味がないので処分することにした」とのことであった。少し古い時計については、所有者がコレクションを整理するタイミングで世に出てくるので、必要な資金を保持した上で気長に待てばいつかは入手可能だろうとは思う。

この時計は文字盤の色が深みのあるブルーブラック、時計のサイズも37mmと極めてちょうどいい。

ハンターケースとなっていて、限定250個の刻印付き。

私はプラチナ製を探していたが、ステンレスモデルのほうが普段使いには使いやすいだろう。WG製も見かけることもあるが、現時点ではなかなか良い値段になっているので、どうしても貴金属でないとという向きにだけ進められるという感じか。

なお現在国内で見かけるマスターパーペチュアルカレンダーは、一世代新しい径39mmのものになる。37mm径のマスターパーペチュアルカレンダーが欲しい場合には、chrono24を探してみるか、出てくるまで待つかという選択になろう。

BLANCPAIN ブランパン Fifty Fathoms Bathyscaphe フィフティ ファゾムス バチスカーフを購入した

先日からドレスウォッチではない、夏季または週末に気軽に使える時計を探していた。

100万円前後で38mm前後、ベルトはメタルブレスか非革製。

条件を設定して文字盤などの好みで選別したところ、BLANCPAIN ブランパン Fifty Fathoms Bathyscaphe フィフティ ファゾムス バチスカーフが候補となった。

現時点での定価は約110万円、伊勢丹で株主優待を使えばほぼ100万円となる。

楽天で過去の販売記録を調べたところ、ブルー文字盤で中古を含めると85万円前後が底値。

先月までは新品が中野の並行ショップで90万円程度で出ていたので、タイミングを見て購入しようと考えていたところ販売済みとなってしまった。

その後Chrono24で調べてみると100万円程度が底値で、個人輸入すると消費税が加算されるため伊勢丹で買った方が安くなってしまう。

これは伊勢丹で買うしかないか、と思いながらいろいろと検索してみると、コミット銀座で未使用に近い中古品が85万円で販売されていたのを見つけて、すぐに発注した。

www.commit-watch.co.jp

ブルーの38mmバチスカーフの型番はRef.5100-1140-O52Aなのでこの型番で当初は調べていたのだが、コミット銀座の上記商品説明ではRef.5100-1140-052Aと型番をミスして記載している。

そのため型番では検索に引っかからず、安価でありながら残っていたのかもしれない。

コミットでこの商品より前に販売していたブルーのバチスカーフの型番記載は正確だったので、ちょっとしたミスなのだろう。

とはいえこういうエラーを拾って購入するのも一つの楽しみではある。

ペリカンのケースが外箱として使われていて、なかなか面白い。

2018年初出の少し時間がたったモデルではあるが、海外ではかなり評判が良いとのことであった。

実際に文字盤は派手ではないが光の加減で表情が変わり、とても綺麗。

サンレイ仕上げの文字盤はたいへん発色が良い。

文字盤の形状もなかなか凝っている。

ミニッツマーカー部分は窪んでいて、ミニッツマーカー内周から膨らみがあるボンベ文字盤となっている。

4時半位置にあるデイト表示が気になるかと思っていたが、実物を見るとそれほど気にならない点は良かった。

サファイアガラスがわずかに中央に向かって膨らんでいるのがわかるだろうか。

時計の厚さは10mm少々で、スーツであっても袖口の邪魔にならない適切なサイズ。

ストラップは裏がラバー、表がセイルキャンバス。ラフに扱っても問題なさそうだ。

ローターはプラチナコーティングされているので、ゴールドローターに慣れた身からするとやや地味か。

とはいえ水準以上の仕上げではある。

またシリコン製ヒゲゼンマイが使用されているので、耐磁性能が高いのも使いやすいポイント。

回転ベゼルも小気味よくカチカチと回り、スーツにもよく似合う。

ブルーとグレーがあるが、好きなスーツの色にあわせて選択すると面白いかもしれない。