革靴のアッパーの傷を補修する その2

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また革靴のアッパーに傷がついたので,補修することにした。

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Santoni(サントーニ)のパンチドキャップトゥ。排水口で引っ掛けてしまった。

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JohnLobb(ジョンロブ)のPHILIP 2(フィリップ 2)。コンクリートの階段をのぼるときに階段の垂直面で擦ったらしい。

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前回同様,アドカラーとヘラの代替物を用意。

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前回の補修経験を踏まえて,今回の目標。

・アドカラーの使用量を最小限に抑える。可能な限り傷を埋める部分以外には使わない。

・サンドペーパーもできるだけ使わない。

アドカラーを使うと,どうしてもその部分の質感が変わってしまう。手入れすれば気にならなくなるが,気にならなくなるまで手入れをする手間が増えることになるのは,できれば避けて面倒をなくしたい。

とすると,そもそもアドカラーを塗った部分を少なくするのが一番ということになる。

また,サンドペーパーを使った部分もやはり質感が変質してしまうし,クリームを塗っていない層が出てしまうほどかけてしまうと,色合いをもとに戻すのがかなり大変だ。これを避けるためにはやはりサンドペーパーをかける度合いを減らすしかない。

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というわけで,アドカラーは一度にこれしか使わない。

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傷がついている部分にだけ塗り込む。

その上でヘラないしヘラの代替物で,余分なアドカラーをこそげ落として,平らになるようにする。

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アドカラーが乾いたら,1000番のサンドペーパーで面を均す。

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サンドペーパーをかけて,まだ凹みが残っているようであれば,表面をアルコールティッシュで軽く拭いてから,再度最低限のアドカラーを塗り込む。

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サンドペーパーをかけて,面一(ツライチ)にできれば完了。だいぶ良くなった。

サンドペーパーをかけるときには,革をこすらずに表面上のアドカラーをできるだけ除去するように心がけてかけるようにする。革とは明らかに質感が違う部分があるので,こすり落とす感じで落としていく。

サンドペーパーをかけるときには,あまり力を入れすぎないくらいが丁度よいと思う。

サンドペーパーをかけ終わったら,ブラシで軽く払って汚れを落とす。

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サンドペーパーかけが終わったら,靴の補色をする。

クリームをたっぷり取って,サンドペーパーを掛けた部分を中心に塗り込む。

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かなり塗り込んでも,あとで余分なクリームを落とし切るので問題ない。サンドペーパーをかけて色落ちしている部分の補色と,アドカラーを塗り込んだ部分をぼかして誤魔化すためには,ここでクリームの量が必要になる。

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クリームが落ち着いたら,馬毛のブラシを強めにかけて余分なクリームを落とす。

馬毛のブラシをかけると,最後の方には表面に線が出てしまう状態になるので,そうなったらきれいな乾いた布で乾拭きする。

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クリームを均したところで,クレム1925をつけてクリームを落としつつ油分を加える。

クレム1925も落ち着いたところで,馬毛のブラシでブラッシングして完了。

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作業開始からだいたい1時間ほどで二足終了。

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言われなければ気がつかない程度にはなった。履いているときには目線と足元には距離があるので,ほとんど気づかれることはないだろう。

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作業前と作業後を比較すれば,アッパーの傷の補修効果は一目瞭然。

やはりアドカラーとサンドペーパーの使用は最小限にしたほうが良い結果につながることもはっきりした。作業時間も減るので,塗布のときにできるだけ注意して必要な部分のみに塗り込むことが肝要だろう。

アッパーの傷についてはできるだけつけないように気をつけているのだが,靴の数も多いし日常的に使用していればどうしても避けられない傷がつくこともある。そのときには,補修材を利用して補修すれば傷がなかったときと同様に履き続けることができるだろう。

Lenovo YOGABOOKの外装にカーボン調の3Mダイノックシート(1080シリーズ)を貼る

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YOGABOOKを便利に使っているが,ちょっと困ったことが起きてきた。

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意外と外装に傷がつきやすいため,液晶面とキーボード面に貼り付けるフィルムを外装面にもつけていた。しかし外装面はややざらついているため粘着力が弱く,角から剥がれが生じるようになってきた。

 調べてみると,3M(スリーエム)のダイノックシートというものが外観の手軽な変更に適しているとのことだったので,購入してみた。

 ダイノックシートはいくつか種類があるようだが,建築用資材として開発されたものらしく,型番によっては強固に接着してしまい剥がすことがかなり難しくなるものもあるとのこと。

1080シリーズは,車両などの外装用として開発され,再剥離性も確保されているので今回の用途としては最適だろう。

また,たいていは1m幅での計り売りだが,上記の店ではA4サイズで販売しているので無駄がない。今回は予備も含めて3枚購入した。

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どうやって切り出すか考えたが,4辺のうち2辺をあわせて,のこり2辺を現物合わせで鉛筆でけがいて切り出すことにした。

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けがいた線に合わせて鋏で切り出して貼り付け。貼り付けも簡単で,貼り付け直しもそれほど難しくない。

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貼り付けたあと,シートが本体からはみ出していたら,シートが下・本体が上になるようにしてから,本体に合わせてよく切れるカッターで余分な部分を切り出すときれいにカットできる。ただし本体を傷つけないように注意。

今回は余ったシートを下敷きにして切り出した。

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天板・裏側ともに貼り付け。

現物合わせでけがいて切り貼りするだけなので,20分ほどで完成。

側面まで伸ばして貼り付けることも最初考えたが,スピーカーや端子等があって面倒だったので側面には貼り付けせず。また天板のLenovoの文字部分を抜くのは手間がかかりそうなのと,抜いた部分から剥がれたりする可能性を考慮して取りやめ。

本物のカーボンではないが,雰囲気はなかなかよい。表面に凸凹があるので,持ったときに滑りにくくなった。

 YOGABOOKは薄くて軽いことと手軽に使えることが大きな特性なので,ケースに入れてケース分の嵩が増えて重たくなり使うのに一手間かかるようになるのは好ましくない。

かといって外装が傷つくままにするのもしのびないので,手軽に使えるカッティングシートをパソコンのケース代わりに利用するのはいい方法だろう。

思いがけない再会

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#patekphilippe #5396 #annualcalendar

午後いっぱい講師役をする予定のためお昼前に移動。

講師役は無事に終わったが,10年前にイベントで知り合った中央省庁に勤めている方と思いがけず再会。国会の時期なのでなかなか大変なようだが,お元気そうでなによりだった。

構図とアングル

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#audemarspiguet #15450 #royaloak

近いうちに出さなければならない原稿の打ち合わせのため出張。

Instagramへの投稿をタブレットからと割り切ってから大変やりやすくなった。よく考えてみると仕事ではいかに効率よく,手間を少なくして結果を出すかということをやっているのだから手間が増える方法は性に合っていないのだろう。

とはいえ手持ちの9本の時計で写真を回さなければならないので,アングルや構図をとにかく変えながら撮影するしかない。知り合いの写真好きの中には,毎日毎日家の同じ場所で同じ時間に同じ物を撮影するという修行のようなことをしている人がいる。飽きてしまうだろうから流石にそこまで私はできないが,タブレットのカメラで撮影対象も限られるという縛りの中で試行錯誤するのも悪くはないかもしれない。