ヴァシュロンコンスタンタンのブティックからコンプリートサービスが終わったとの連絡が先週あり,時間ができたので銀座へ。
雨の予報だったため,カントリー靴のドーヴァーで出かけた。
その前に,有楽町駅から東京国際フォーラムの横を抜けて。
まずはジョンロブのブティックへ。
シティ2の紐がほつれてきてしまっているので,靴紐を購入した。シティ2の紐は蝋引きがされていない紐なので,やや耐久性にかけるきらいがある。脱ぎ履きするたびにすれてしまうのだろう。
何度も買いに来るのは面倒なので,念のためシティ2の紐は3組,フィリップ2の平紐を2組購入した。いずれも1組あたりの値段は税抜き千円だった。
その後,ヴァシュロンコンスタンタンのブティックでオーバーシーズを受け取った。
返却されて,しまったと思った理由は後述。
銀座三越でスコーンとクロテッドクリームを買ってから,日本橋三越に行ったところ,日本橋三越の2階以上は19時閉店ということで入店できなかった。RESHに修理を頼んだ靴の受け取りはまた来週に。
帰りにいつものバーで何杯か飲んで帰宅した。
さてオーバーシーズだが,夜光が落ちた針は交換。
拡大すればわかるが,時分針の夜光が大分剥がれてしまっていた。針交換で文字盤側は新品同様になっている。
クラスプは新型に交換されてしまっている。オーデマピゲのロイヤルオークと似たような,嵌めればロックがされ,外すときには中央にあるプッシュボタンを押すことでロックが解除されるタイプである。
閉じたときにマルタ十時があわさるようにデザインされており,少し前のオーバーシーズからはすべてこのタイプのクラスプになっている。
しまったと思ったのは,旧クラスプの記録をまったくとっていなかったことだ。
検索してみると,旧型のクラスプについて記事にされている方がいたので引用させていただく。
【レビュー】ヴァシュロンコンスタンタン 42042/423A-8890 オーバーシーズ ラージサイズ アラビア数字インデックス | ZENMAIのココ東京より以上3枚の写真引用。
旧クラスプは,両側を押し込んだだけではロックされず(交換後のクラスプを含む一般的な両開きバックルは,押し込んでロックがされてそれで終了),押し込んだ後に中央に見えるマルタ十時が描かれた正方形のロックパーツをスライドさせて(写真にもOPEN↑CLOSED↓の文字が見える)ロックさせる機構になっていた。
ロックをさせた後に,マルタ十時の半分の形をしたカバーを下ろして,装着完了。
ただこのロック部分に力が加わるし,留め外しを繰り返すことで摩耗が生じてクラスプ部分が破損してしまうことがあったらしい。
またこのロック解除方法は,初見の人間だとまったくわからない。そのため,意識を失って救急搬送された方がオーバーシーズをつけていたが,外し方が誰もわからず,最終的にブレスを切断したというまことしやかな話もある。
ヴァシュロンコンスタンタンとしては破損等のトラブルの元になるような部品は交換したいと思うのは当然だろう。
しかし一手間かかるロック機構は,時計をまさにつけているという気持ちになるところがあり,私は嫌いではなかった。
サービスに出す際にあまり深く考えずに,同じロック機構のものが交換されてくるんだろうなと軽く考えていたので,細かい写真を撮っておかなかったのは残念。
それと初代オーバーシーズは世界中で探している方がいるようで,クロノ24でも初代オーバーシーズの閲覧数は割と多い。
ただ,発売からかなり時間がたっており,コンプリートサービスと一部の部品交換となると20万円くらいの費用がかかってしまうため,そこまで費用を見込んで購入するかは決めた方がよいだろう。入手したはいいが,以外と正規メンテナンスサービスの費用がかかることがわかって,手放してしまう人というのは割と結構いるものなのだ。