HUAWEI Honor Note 10を価格473ドルで購入したので日本最速レビュー Antutuベンチマーク 20万オーバー デュアルカメラの撮影もきれい

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数ヶ月前にHonor Note 8を購入したが,Note 10が出るということで我慢できずに買ってしまった。いつもの通りAliexpress経由で,香港の小売店から送料込み473米ドルで購入した。

www.aliexpress.com

秋葉原で8万弱で売られていたようだが,買い取りと記事には書いているが実際には中国から購入して販売しているだけだろう。それにしても8万弱はあまりに高い。Honorシリーズはそれほど高くない値段で高性能を,というコンセプトの機種なのに。

akiba-pc.watch.impress.co.jp

よそでも書かれているが,Huawei Honor Note 10(Chinese)スペックは以下の通り。なお,MicroSDXCが使えないと書いているサイトもあるが誤りで,MicroSDXCも使える。SIMはDual SIM対応で,いずれもnano SIM。

1.CPU: Kirin 970;Octa Core
2.Screen:18.5:9 Full Screen 6.95inch ,Resolution:2220*1080P
3.Ram+Rom:(6GB+64GB),
4.Camera: Front 13.0MP+ Dual Rear (24.0MP+16.0MP), AI Camera
5.Battery:5000mAh(typ),
6.OS:Android 8.1
7.Other: WIFI,Bluetooth,GPS ,Fingerprint,NFC : support(may not support Android pay)

Network:
4G:
FDD-LTE:B1/B3/B5/B7/B8
TDD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41
3G:
UMTS(WCDMA):B1/B2/B5/B8
TD-SCDMA:B34/B39
2G:
CDMA:BC0(800MHz)
GSM: B2/B3/B5/B8

以下のサイトでは,日本のLTEバンドについてまとめているので抜き書きする。

kakuyasu-sim.jp

ドコモ系の格安SIMを使う場合
LTEバンド1,3,19
WCDMAバンド1,6

au系の格安SIMを使う場合
LTEバンド1,18または26(18があれば26は不要、26があれば18は不要)
auのVoLTE対応

ソフトバンク系の格安SIMを使う場合
LTEバンド1,3,8
WCDMAバンド1,8

Honor Note 10(Chinese)では,B19・B6(ドコモ系),B18・B26(au系)には対応していない。といっても,ドコモ系のSIMでは都内近郊の関東圏ならあまり問題はないのではないかと思う。ソフトバンク系はすべて対応しているので,ソフトバンク系とは相性がいいだろう。

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8/12に注文して,8/20に到着した。かなりしっかりした梱包材に包まれていたので安心できる。

送付先を個人宛にしていれば,電子機器については関税はかからない。

1204 主な商品の関税率の目安(カスタムスアンサー) : 税関 Japan Customs

「関税も込みだから関税はかかりません」といううたい文句でスマートフォン等を販売している業者がいるが,そもそも関税はかからないのでAliexpress等で買う金額との差額はただの業者の利益分である。

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StandardGIFTにして,イヤフォンつけていなかったはずだが…。どちらにせよ,Bluetoothイヤフォンを使うので使うことはないだろう。

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パッケージは未開封。

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保護ガラスと,TPUケースが標準でついてくる。貼付してくれる業者も多いが,今回はガラスは別だった。

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ブルーを選んだが,なかなか高級感がある。非常に綺麗で,所有感が満たされる。指紋センサー以外のカメラ・ロゴ配置が一直線で,デザインとしても良くまとまっている。

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左がHuawei Honor Note 8,右がNote 10。

www.suitsstyle.com

上下のベゼルがだいぶ狭くなったため,縦サイズについては筐体サイズは短くなったが表示領域は拡大している。

さて,問題の横幅だが。

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Honor Note 8は,実測で横幅82mm。

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Honor Note 10は,実測で横幅77mm。やはり80mm台にまではならなかったようだ。

そしてこのHonor Note 10はインターナショナルモデルではないのだが,Google Play Storeは私が買った個体はすでにインストールされていた。香港経由ならGoogle Play Storeは入れてもらえるのではなかろうか? まあ,最悪入っていなくても後からインストールする方法はあるのでなんとかなるだろう。

次にHonor Note 10はChineseバージョンなので,言語設定を変更する必要がある。

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私の個体は,英語表示だった。Settingから,Systemに移動。

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Systemから,Languages&Inputへ。

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Languagesをタップ。

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ADD A LANGUAGEをタップすると,日本語があるのでタップして追加。

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追加した日本語をタップすると,表示が日本語表示になる。

ざっと見たところ特に日本語に破綻はなく,問題なく日本語で使える。たぶんHuaweiの発売機種はすべて言語対応はさせるだけさせて,ローカルで販売するかは後で決めるという方法をとっているのではなかろうか。

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設定で便利だったのは「通知管理」を一括でon/offできること。

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通知は仕事の邪魔になるので片っ端から切っているのだが,いちいち一個ずつ設定しなければならずかなり煩雑だった。

Note 10では一度にすべての通知を切ることができる。素晴らしい。

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APNに関しては,主要なAPNはデフォルトで入っている。

MVNOの場合には,APNをきちんと選ばないと4G/LTE接続できないので注意。

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それと大画面ファブレットにつきものの,「でかいスマホ」でしか表示されない問題について。

大画面ファブレットでは,スマートフォンとして認識されてしまいスマートフォン向けのサイト表示が適用されるため文字が不自然にでかい,Chromeのタブが表示されずに番号で切り替えなければならない,GMailの文字表示も大きいといった,ファブレットなのにスマートフォン表示にされてしまう問題がある。

これは,開発者オプションを有効にすれば以前のような面倒くさい設定(ドライバを導入してパソコンにつないでadbコマンドで設定を変更する)をしなくても解消できる。

www.suitsstyle.com

まず,端末情報からソフトウェア情報をタップし,ビルド番号を七回連続でタップする。

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開発者オプションが現れるので,「最小幅」を書き換える。

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dpの数字が一定以上だと,ダフレットとして認識されるようになる。既定の設定では411dpでスマートフォン表示になってしまうが,最小幅を600dpにするとタブレット表示になる。

注意として,先に画面設定で表示サイズや文字サイズを変更してしまうと,最小幅で設定した値が再起動のたびに既定の設定に戻ってしまう。

これは初期化しないと戻せないので,タブレット表示にしたい場合は表示関係は「最小幅」以外は触らないようにする必要がある。

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600dpにすると,Chromeにはタブが表示されるようになる。

どうも試したところ600dpではタブレット表示にならないソフトもあるようだが,dpをあまり小さくすると文字が小さくなって読みにくくなる弊害もあるため,ChromeとGMailがタブレット表示になる600dpで十分と考えている。

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ベンチマークテストも走らせてみたが,表示も綺麗。

スピーカーは筐体の上下についているので,このように横持ちの場合には左右から音がステレオで聞こえてくる。音についてはそれなりの音,というところか。筐体サイズが小さいから音質には限界がある。

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Antutuのスコアは,20万オーバー。GPUターボの方法がいまいちよくわかっていないので,GPUターボがかかっていたのか,それともGPUターボがかかっておらずかければさらに数値が良くなるのかはわからない。

garumax.com

数字としては,Snapdragon 845には劣るが,Snapdragon 835並み。

 

それともう一つの大きなポイント,デュアルカメラ。Mate 9で使い始めたが,想像以上に綺麗に撮れるため,購入条件として必須だった。

これはHuaweiの他機種と比較してみる。

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HUAWEI Honor Note 8,シングルカメラ。標準的なそれなりの画質だろう。

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HUAWEI Mate 9。デュアルカメラ。LEICAでNote 8と比べると一段階質感が高い。

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HIAWEI Honor Note 10,デュアルカメラ。AIモードはon。Mate 9のほうがライカ監修のためか色合いはこってりしているが,Note 10のカメラもなかなかではないだろうか。色合いは好みの問題にはなるが,Mate 9のデュアルカメラの代替として十分だと思う。

 

残念ながらHUAWEI Honor Note 10,日本で発売されるという話は聞かない。Mediapad X2も,Honor Note 8も日本では未発売で,ファブレットサイズで高性能な端末はアフターサービスの手間をかけてまで日本で発売する価値はないと判断されているのかもしれない。

そうすると,海外経由で購入するしか,日本で入手するには方法はないこととなる。

海外端末を販売している業者はいくつかあるが,GeaBest/赤札堂/Expansys等は正直かなり高いと思う。本来の販売価格の30%から50%増しくらいか。

安くHUAWEI Honor Note 10を購入するのであれば,私が買ったようにAliexpress経由が一番だろう。

AliexpressにはHUAWEIのリテールストアもあるので,どうしても心配なら以下のリンク先のHUAWEIのリテールストアで購入すればいいだろう。

www.aliexpress.com

英語で表示されるので,クレジットカードさえあれば購入はなんとかなる。

AliexpressにはJP版もあるにはあってすべて機械翻訳されたとおぼしき日本語表示もされたりする。かえってわかりにくいので私は英語版で使っている。

結局は通販なので,カートに入れて送付先入力して支払い方法を入れれば届けてくれる。そこまで難しいことはない。

 

最近はGRIIを持ち歩かずにタブレットはNote 8,カメラはMate 9として二台持ちだったのだが,やはり二台で持ち歩くといろいろ面倒なところはあったのと,携行重量をできるだけ減らすために一台にまとめられないかをずっと考えていた。

Honor Note 10の横幅についてはできればもう少しあるとうれしいが,許容範囲ではある。カメラも十分な画質で,性能はハイエンド。

サイズは大柄だが,仕事にもゲームにも使えて,これで5万円を切った価格であるからベストバイだろう。