プライベートではThinkpad T420sを使っていた。内蔵ドライブが2台使えるので重宝していたが,古い機種なので不具合も出てきていた。いろいろと作業をするので,記憶容量がどうしても必要であり,ディスクを複数台内蔵できることが必須条件。Thinkpadの最近の機種では,ディスクを複数台増設できる機種がかなり限られていて以外に選択肢が少ない。
結局,Thinkpad P50を購入した。筐体サイズがTシリーズよりも一回り大きいため,邪魔になるのではないかという思いもあった。しかし,M2.SSD 2台とSATA SSD1台と,複数の記憶装置を内蔵できるのがPシリーズになってしまうのでこれしか選択肢がなかった。
今年に入ってすぐに発注し,2週間ほどで到着した。
一世代前のP50,Core i7-6700HQ,15.6型FHD液晶 (1920x1080 IPS),16GB PC4-17000,500GB ハードディスクドライブで発注。
使ってみて最初に驚いたのは液晶が非常に綺麗だったこと。
写真にしてしまうとわかりにくくなってしまうので,こればかりは現物を見ていただくしかないが,驚くほど高画質である。私が買ったのはFHD版だが,話によるとP50は以前選択可能だったパナソニック製の高解像度液晶(現時点では選択できない)が相当な高品質であったとか。
Pシリーズはオプションでカラーキャリブレーション機能も付けることができる。私はつけなかったが,カラーキャリブレーションをする意味のある液晶ということだろう。
また,筐体の強度が非常に高く剛性があり,かつ重量もそれなりであるため,キーボードタッチも優秀。デスクトップマシン代替機として申し分ない。
さて,発注時にはHDDにしたが,別途SSDを注文していたのですぐに取り付けた。
まずは筐体の裏蓋のネジを外して,裏蓋を取る。蓋が爪ではめ込まれているので,外すのに結構な力がいる。
M2 SSDは2台搭載できるので,512Gbyteと1Tbyteを一つずつ購入した。SSDは,作業効率向上のために今一番コストを掛ける価値があるパーツだろう。作業中に待たされる時間がもったいないので,2台とも現時点で一番早いSAMSUNG SM961を選択。
なおM2 SSD増設には,別途トレイを用意する必要があるので手に入れておいた。
保守マニュアルを見ても最初トレイへのM2 SSDの入れ方がわからなかったのだが,トレイにはSSDの端子を先にして,コネクタと逆側から滑り込ませるのが正しい入れ方。
トレイにSSDのコネクタの位置が明示されているので,装着する左右の向きを間違えないこと。
次に,最初から装着されているHDDを取り外す。2.5inc SATA HDD/SSD装着にはPシリーズ用のコネクタが必要になるので,このコネクタだけSSDに移植する必要がある。
しかしコネクタが非常に細く,下手に力を入れると壊してしまいそうでかなり厄介。本体基板側にコネクタが端子を介して接続されているが,この端子が意外に固くて取り外しが大変だった。手で引き抜こうとするとコネクタを破損してしまうので,細いマイナスドライバー等で端子部分を取り外さなければならないだろう。
うまくコネクタを外せたので,1Tbyte SATA SSDに換装。なお,当初からついていたHDDの外装にアルミがついているが,HDDの基盤を保護するためのものなので,基盤が露出していないSSDにつける必要がない。つまり,わざわざHDDからアルミを剥がす必要もない。
SATA SSDも装着。
液晶の質が高く,サイズの大きなファイルの取扱も待たされることがない。M2 SSD間でのファイル移動もすぐに終わるので大変結構。以前は作業終了まで待たされることが多かったが,劇的に待ち時間が短縮化されたためだいぶ効率化を図ることができた。
またThinkpadシリーズは液晶がどうもイマイチと言われることが多かったが,Pシリーズに関してはそのようなことはまったくない。液晶についてはトップレベルと断言していい。
Thinkpadは定価では結構な値段だが,レノボの直販を使うとPシリーズでもi7モデルで15万円前後とかなり割引される。
少し値段は張るが,X1 Carbonのハイエンドモデル程度なので,手が出ないというわけではない。Core i7モデルであれば,プライベート用のマシンとしても十分検討範囲になるだろう。