37mmロイヤルオーク,37mmノーチラスと入手したが,せっかくというかここまでくるとオーバーシーズも手に入れたいと思うようになってきた。
オーバーシーズは現行のものは三代目だが,デザインにどうもシャープさが欠ける感じがする。いろいろ噂はあるようだが初代オーバーシーズがデザインとしては良さそうで,文字盤もバーインデックスでまとまっている印象があった。37mmのいわゆるラグジュアリースポーツを揃えてみるのも時計好きとしては一つの到達点かと思い調べてみたが,とにかく国内ではモノがない。網をかけてみたが出回った瞬間蒸発するレベルで,なかなか手に入れにくいことだけはわかった。
そこで時計で検索すれば一度は引っかかるサイト,Chrono24で調べてみると結構モノは出回っている。
検索のコツは,型番の数字で検索することである。名前だけだとひっかからない個体も,型番(初代オーバーシーズであれば「42042」)を入れるとすべて検索結果に現れる。
ただ,オーバーシーズではクォーツと機械式が同一型番だったりするので,検索して網にきちんとかけた上で説明を読んで選別することは必要だが。
Chrono24で数が出ているものでは,値段もまちまち,状態もばらばらである。
状態については写真で判断するしかない。時計の汚れをそのままにして撮影しているのはさすがに心配になるので除外した。それとメーカーの時計写真を流用して店で実際に販売する個体の写真を掲載しているのか疑わしいケースもあったのでこれも除外。また,業者だと店のサイトを保有しており,そのサイトではChrono24に掲載している写真よりも高解像度の写真を掲載していることもあるので,きちんとチェックした。写真に店舗サイトのURLを載せているところもあるが,業者名で検索しても店のサイトを探すことができる。
今回は,値段が最安値に近く,写真で見る限りかなりきれいな状態だと思われる個体を発注することにした。
なお,Chrono24では値段交渉するボタンも設置されているが,端数切り捨てよりも安く設定しようとすると警告が出るわ,端数切り捨て程度の値段を提案して通知したらしたで業者から取引拒絶をされたりするので,表示されている値段で素直に買ったほうが良いと思う。
今月10日に発注をしたが,その日のうちに正確な送料を含めた値段が提示された。
クレジットカード決済か送金になるが,送金は海外口座にしなければならなくなるので相当面倒であるし時間もかかる。クレジットカード決済のほうが遥かに良い。ただ,3Dセキュアに対応していることが必須である。またカード限度額の問題があるので,高額な時計の場合には送金しか手段がないことも考えられる。
販売業者からは,自分の口座に直接送金しても良いとメッセージが来たが,流石に危なっかしいのでChrono24経由にした。Chrono24経由でのカード決済ないし送金は,取引完了までChrono24が管理するとのことなので,トラブルがあっても最終的には返金されるだろう。Chrono24のスタッフには日本語も使える人間がいるようで,日本語での問い合わせには日本語での返信がきた。
11日にカード決済を済ませたところ,14日に販売業者から来週くらいに発送するとの連絡が来たので,気長に待つことにした。
22日に発送したとの連絡があり,ドイツから発送され,中国・成田経由で27日に到着した。
手元に届く際に,商品価格の6割に8%の消費税を払う必要があるのだが,宅配業者に代引きで支払うことになる。ただ計算するとどうも商品価格の6割の10%ほど払ったようなのだが,ここは少し不明である。関税以外に通関手数料も含んでいるのかもしれない。確認したところ,6割の8%の支払いだったので訂正する。
特に説明には記載がなかったため,本体以外がついてくるとは思っていなかったのだが,箱付き保証書付きだった。2004/04/23にWEMPEで販売された個体のようだ。
状態が良いとは書いてあったものの,中古ではあるしそこそこなのだろうとまったく期待していなかったが,傷一つなく未使用ではないのかと思うくらい程度が良かった。13年前の時計なのに素晴らしい。幸運なことに「当たり」を引いた。
サイズ感も予想通りで丁度よい。ただ,ブレスのコマがかなり追加されて長いのでサービスセンターで調整してもらう必要がある。週末にでも銀座に行こう。
Chrono24で買うのは金額も金額なので不安もあったが,念入りに調べたこともあって結果は大成功といったところ。とにかく写真はよくよく確認する必要があるだろう。安い買い物ではないので,出来る限り解像度の高い写真を確認する努力を怠らないことが肝要だと思う。