弱アルカリ性の重曹で弱酸性の汗を中和する
先週末にRX100を落としてしまって修理中なので,写真抜きの話題。
少し前から,重曹を入浴と洗濯に使用している。これが思った以上に効果的である。
洗濯にはハンドソープと重曹
以前からシャツを洗濯する前に,襟と袖をハンドソープと歯ブラシで洗ってから洗濯するようにしていた。
シャツの襟と袖の汚れにはいろいろと試してみたが,今のところ洗浄力は液体のハンドソープが一番だ。シャツの襟と袖をぬるま湯で流した後,軽く水をはらってから,ハンドソープを多めにかけて歯ブラシでこすり,二回すすいで完全にハンドソープを流しきってから,シャツをネットに入れて洗濯する。
洗濯には,蛍光漂白剤の入っていない液体洗剤と酸素系漂白剤を使うのがセオリーだが,酸素系漂白剤ではなく重曹を付属の計量スプーン(カネヨの重曹は計量スプーンがついているので便利)1/2から2/3カップ程度を入れておく。
洗剤だけだと,中性なので汗などの汚れが取りきれないが,重曹を入れて弱アルカリ性にすると服のにおいを完全に取り切ることができる。これは単純な反応で,弱酸性(汗など)+弱アルカリ性(重曹)=中和されて中性,というものである。ドラム式洗濯機では洗剤だけだとにおいが取りきれないことがあるようだが,重曹を入れれば解決可能だ。
また,弱アルカリ性にすることで,洗剤の効きもよくなるようだ。重曹を入れることで服が傷むと書いてある情報もあったが,現在市販されている服ではそれほど気にする必要はないだろう。それよりも,重曹を入れないことで処分する時期が早まることのほうが多いと思われる。
重曹風呂で体を清潔に保つ
前述したように,弱酸性(汗など)+弱アルカリ性(重曹)=中和されて中性という反応が起きるわけだが,これは人の体にも作用する。
手足を伸ばせる浴槽であれば,浴槽の湯に付属の計量カップ半分程度の重曹をいれることで,体全体を清潔に保つことができる。重曹1Kgは300円~400円程度でドラッグストアで購入でき,お湯に入れるだけで済むのだから手間がまったくかからない。湯船につかれば自動的に体全体が清潔に保たれ,一日の終わりになってもにおいが気になることはないだろう。入浴剤も成分表を見ると重曹が含まれているが,それほどたくさん入っているわけではないようなので,直接重曹を入れた方が効果は高い。
副次的な効果として,シャツなどの服の汚れも軽減される効果がある。また,角質を柔らかくする効果もあるようだ。
なお,浴槽に入れる場合は入れすぎに注意されたい。あまり入れすぎると皮膚が乾燥気味になってしまったりする。人によってはハンドクリームなど,保湿に気を遣う必要があるかもしれないので様子を見てほしい。
とはいえ,洗濯と入浴に重曹を使うとその効果は非常に高いためお勧めの方法と言える。また重曹は食品にも使われているため,安全性にも問題がない。
なにより,日本の社会だと清潔感がない人間は非常に嫌われる。清潔感を保つ一助として,これほど簡単かつ効果的な方法はないと思われるので,参考になれば幸いだ。