前回書いたときに載せた写真は夜半に室内で撮影したものだったので,光量が多く綺麗に撮影できる昼に再度撮影をしてみた。
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比較対象だが,Edward Green(エドワード・グリーン)のChelseaチェルシーには,John Lobb(ジョン・ロブ)のPhilip II フィリップⅡよりも,City II シティⅡのほうが適切だろう。
英国でのそれぞれの価格は,
Philip II フィリップⅡ £885
City II シティⅡ £655
Chelseaチェルシー £640
となっており,Philip II フィリップⅡは価格帯が違う。Philip II フィリップⅡのほうが出来が良くて当然で,Edward Green(エドワード・グリーン)の靴ならばTop Drawerの靴と比較すべきではないかと思う。
右がChelseaチェルシー(Last202),左がCity II シティⅡ(Last7000)。
上から見るとChelseaチェルシーのほうがぽってりした感じに見えるが,視点を低くするとまた違った印象になる。
右がChelseaチェルシー(Last202),左がCity II シティⅡ(Last7000)。
前回も書いたが,踵の絞り方はCity II シティⅡのほうが強い。
右がChelseaチェルシー(Last202),左がCity II シティⅡ(Last7000)。
側面から見るといずれも綺麗なラインを描いていることがわかる。
雑誌などでは正面からないしは上方からの写真がほとんどだが,横顔の良さが私は好きだ。
右がChelseaチェルシー(Last202),左がCity II シティⅡ(Last7000)。
切り返しとキャップの長さがそれぞれわずかに異なる。
City II シティⅡのほうが後ろ寄りで,そのため全体的にロングノーズ気味の印象。
これは以前書いたチャーチの靴でも同様にとられていた方法だ。
ボールジョイント部分の幅はどちらもそう変わらないと思う。
Chelseaチェルシーはボールジョイントからキャップ・土踏まずまでの絞りが緩いが,City II シティⅡはその逆。
John Lobb(ジョン・ロブ)は甲と踵でホールドされる感触が強い。
上がChelseaチェルシー(Last202),下がCity II シティⅡ(Last7000)。
上がChelseaチェルシー(Last202),下がCity II シティⅡ(Last7000)。
上がChelseaチェルシー(Last202),下がCity II シティⅡ(Last7000)。
Chelseaチェルシー(Last202)のほうがトゥにかけての甲の高さがあるように思う。甲が高い人にはChelseaチェルシー(Last202)のほうが合うのかもしれない。
英国価格で言えばどちらでも好みのほうをどうぞ,ということになるが,日本の価格は常識外れの値段となっているのでなかなか悩ましい。
Edward Green(エドワード・グリーン)は個人輸入がかなり容易にでき,英国価格に準じた価格で購入できる。しかしJohn Lobb(ジョン・ロブ)は英国価格での入手がかなり難しく,日本で購入できる安いものといったらリジェクト品やサブスタンダード品になってしまう。問題ないものがほとんどのようだが,どうとらえるかは入手する人の価値観によるだろう。
John Lobb(ジョン・ロブ)で一番良いのは,渡英して顧客となってその後MTOで個人輸入するか,在英しているか渡英する人間に依頼して注文するということになるのかもしれない。
John Lobb(ジョン・ロブ)は日本の代理店が相当うるさく,並行輸入を手がけているとJohn Lobb(ジョン・ロブ)本店にクレームがつき購入不可になる事例もあるようだ。購入者としては余りに価格差がありすぎるので(50%増しならまだしも,あの価格で100%増しはいくらなんでもやりすぎだ)なんとかなってほしいところだが。