John Lobb(ジョン・ロブ)City II シティⅡとEdward Green(エドワード・グリーン)のChelseaチェルシーを比較

John Lobb(ジョン・ロブ)City II シティⅡとEdward Green(エドワード・グリーン)のChelseaチェルシー,いずれもトップメーカーのストレートチップだ。

しかしこれらを直接比較する記事をあまり見たことがない。
いずれの靴も手元にあるので,簡単に比較してみたい。
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左がCity II シティⅡ(7000Last),右がChelseaチェルシー(202Last)
John Lobb(ジョン・ロブ)のほうが全体的に大きく,ウィズは同一だが,Edward Green(エドワード・グリーン)よりもハーフサイズ小さい靴を購入している。
履いた感触でも,John Lobb(ジョン・ロブ)をEdward Green(エドワード・グリーン)からハーフサイズ落として履き心地は同一である。

外見では,Chelseaチェルシーのほうが丸っこく,City II シティⅡのほうが細身でモダンな印象を受ける。

デザインの差を指摘すると,
1.キャップからトゥまでの絞りの角度が異なる
2.上部のレースステイ周りの切り返しの横幅が太いか細いか
3.スワンネックかストレートか
4.履き口からタンがどの程度出ているか
5.コバの出方
6.踵の絞り方が細めか太めか
この程度だろうか。
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キャップ部分の長さは同程度,しかし絞りが違うだけで印象はかなり変わる。
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ヒール周りも,意外にChelseaチェルシーのほうが太いのだ。

よく雑誌記事ではChelseaチェルシーの踵の食いつきがいい,と書かれているが,本当にそうだろうか。
私の履いた感触では,Chelseaチェルシーの踵はやや横に広く,そこまでぴったりあうというところまではいかない。
特に右足は長辺方向の深さがやや足りないのか,わずかながら抜けるような感触と,少しアキレス腱あたりに当たるような感触がある。

実は試着したLast82のChelseaチェルシーでは,よりこの傾向が顕著で買うのは難しいと感じているくらいだ。
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純正のシューキーパーについては,特段述べるところはない。
いずれも同程度に出来は良い。
価格はEdward Green(エドワード・グリーン)が£70.83,John Lobb(ジョン・ロブ)が£141.66*1/2=£70.83,まったく同一。

いずれの靴も間違いなく良い靴だが,Lastの形状は当然ながら異なるし,このレベルの靴を購入する方であればその差はかなり大きなものとして感じられるはずだ。

外見的な印象からすると,Edward Green(エドワード・グリーン)のほうがクラシックよりではないかと思う。ただEdward Green(エドワード・グリーン)のほうが靴全体が小さく見えるので(視覚的にそのような効果を明らかに狙っていると思われる),全体のバランスを考えて選択しても良いだろう。