時計愛好家?

3月号の恒例企画,時計愛好家の生活。
お金持ちさんいらっしゃいになってませんかね。
初回はかなりマニアックな方達の紹介があり,「時計愛好家」のタイトルにふさわしい内容だった。
ただ,回を追うごとに富裕層でハイエンドピースを購入している人へのインタビューで終わるようになってしまっている。
銀座の有名正規店の顧客を紹介してもらって,そこにインタビューするだけなので取材の労力はかからないだろうし,正規店の宣伝になって雑誌としてはいい企画だろう。

ただ記憶に残る記事にはなっていない。
近年発売されたハイエンドピースの情報は,クロノスやネットの情報で入手できるので,その写真を掲載されても特に新規性はない。
それとハイエンドピースに美的要素があるのは対価を考えれば当然だ。ハイエンドピースを買うから審美眼がある,というのも首肯しかねるところがある。

初回の突き抜けた方達のことは記憶にあるが,その後の富裕層のインタビューはほとんど記憶に残っていない。いい方は悪いかもしれないが,お金さえあれば購入できてかつ高額なコレクションは無難と言えば無難,どこかで知っていて予想できる範囲の代物が集まっている。また高額なコレクションだとブランドも偏りが出るので,結局中身は似たり寄ったりになるのではないかと思う。

それこそ,それほど高額ではない特定ブランドをやたらに集めていたり,古い機械式時計をとんでもない数持っていたりする方の話の方が,よほど面白いし記憶に残る。
個性が強くて偏りがあったほうが,聞く分・読む分には楽しいものだ。